いちじゅのかげ【一樹之陰】
見知らぬ人が一本の木の下で雨宿りするのも、前世からの因縁で、この世の人と人との出会いは、みなこのように前世からの因縁であるということ。
じんせいこうろ【人生行路】
人がこの世に生きて行く道。人間の生活。世渡り。▽「人生」は人の一生・生涯。「行路」は世に処する道、世渡りの道。困難や苦難の人生を旅にたとえたもの。
せうんりゅうたい【世運隆替】
世の中のなりゆきが、時代が移るに従い、盛んになったり衰えたりすること。▽「世運」は時代のなりゆき、世の回り合わせ。「隆」は盛んになること。「替」はすたれる、衰えること。
せどうじんしん【世道人心】
世の中の道徳と人の心。世の中の道徳とそれを守るべき人の心のこと。▽「世道」は人として守るべき道徳、社会道徳のこと。「人心」は人々の心。
せんりどうふう【千里同風】
世の中がよく治まっていて平和であること。逆に世の中全体が混乱していることをいうときもある。▽「千里」は遠く離れた地域。「同風」は同じ風が国土の隅々まで行き渡っている意味。「風」は風俗・教化の意。
そうそうのへん【滄桑之変】
世の中が激しく変わること。移り変わりが激しいこと。▽「滄桑」は「滄海」と「桑田」。つまり大海原うなばらと桑畑。青い海だった所が桑畑になる。世の中の移り変わりの激しさをいった言葉。
だいじだいひ【大慈大悲】
広大無辺な仏の慈悲のこと。大慈悲。▽「大慈」は仏が衆生しゅじょうを救う大きな慈しみ、「大悲」はその慈悲の心の意。
はっこういちう【八紘一宇】
全世界を一つにまとめて、一家のように和合させること。第二次大戦のとき日本が国家の理念として打ち出し、海外進出を正当化するスローガンとして用いた。▽「八紘」は天地の八方の隅、地の果てまでの意。転じて、全世界の意。「宇」は家の意。
ぶつじょうそうぜん【物情騒然】
世の中が落ち着かず騒がしいさま。▽「物情」は世の中の様子。人々の心。「騒然」は騒がしいさま。落ち着かないさま。
めんもくいっしん【面目一新】
世間の評判が一新して、それまでとは違う高い評価を得ること。また、外見や内容が全く新しく変わること。▽「面目」は世間に対する体面の意。「一新」はすっかり新しくなること。「目」は「ぼく」とも読む。