さんしのれい【三枝之礼】
礼儀を尽くし、親孝行すること。親に対して、礼を重んじて接すること。
しょうきゅうのとり【傷弓之鳥】
一度の失敗や災難で、臆病おくびょうになっておじけづくこと。弓矢で傷ついたことのある鳥は、楽器の弦をはじく音にさえ、おびえて高く飛ぶという意味から。
しょうちゅうのたま【掌中之珠】
自分のいちばん大事なたからもの。手の中に握りしめている大切な珠玉という意味。最愛の妻や子どもをさす場合が多い。
しょうはくのじゅ【松柏之寿】
長生き。長寿を祝うことば。また、節度を守って変わらないこともいう。松や柏はくの木が、いつも緑の葉を保ち、樹齢が長いことから。
しんぷくのしつ【心腹之疾】
心臓や内臓に起こる治りにくい病気のこと。転じて、とり除くことや、打ち破ることが難しい敵や障害のこと。
すいぎょのまじわり【水魚之交】
離れることができない、親密な間柄や交際のたとえ。水と魚のように切っても切れない親しい関係をいう。君主と臣下、また、夫婦の仲がよいことなどについても用いる。▽「交」は「こう」とも読む。
ずいきのなみだ【随喜之涙】
①仏教のことばで、仏法を聞いて喜んで流す涙のこと。②一般に、心から喜んで流す涙のこと。
せいうんのこころざし【青雲之志】
徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。▽「青雲」は雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世のことをいう。
せいしのさかい【生死之境】
生きるか死ぬかの分かれ目。
せきすんのこう【尺寸之功】
ほんのわずかの功績のこと。とるにたらない武勲や手柄。