しゅんかしゅうげつ【春花秋月】
春の花と秋の月。春に咲き乱れる生き生きとした花々や、秋の夜にかかる名月の澄んだ美しさをいう。
すいこうせってん【水光接天】
月光に照らされた川面の輝きが遠くに広がり、空まで続いている。長江の雄大な夜景を詠んだ表現。
せいふうめいげつ【清風明月】
明るい月夜の静かで清らかな様子。明月と清らかな風の中の静かですがすがしいたたずまいの形容。また、風雅な遊びのこと。▽「清風」はさわやかですがすがしい風、「明月」は明るく澄みきった月の意。
ちゅうやけんこう【昼夜兼行】
昼夜をわかたずに仕事をすること。また、昼も夜も休まず道を急行すること。▽「昼夜」は昼と夜。一日中。「兼行」は急いで一日に普通の倍の道のりを歩くこと。
ちょうやのいん【長夜之飲】
夜通し酒を飲み、夜が明けても飲み続け、何日にもわたって酒宴を開くこと。
てんてんはんそく【輾転反側】
何度も寝返りを打つこと。心配ごとや悩みごとを抱えたり恋する人を思ったりして、眠れない様子を表す語。▽「輾転」「反側」はともに寝返りを打つこと。「輾」は「展」とも書く。
とうかかしん【灯火可親】
灯火に親しむこと。涼しくさわやかな秋の夜長は、灯火のそばで読書をするのに適しているということ。また初秋の形容。
どうぼうかしょく【洞房花燭】
新婚のこと。また、新婚の夜のこと。
どくしょさんよ【読書三余】
読書をするのに好都合な三つの余暇。一年のうちでは冬、一日のうちでは夜、時のうちでは雨降りをいう。中国三国時代、魏ぎの董遇とうぐうが勉学する時間がないと嘆く弟子を諭した語。▽「余」はひま・余暇の意。
むみょうじょうや【無明長夜】
根本的な聡明そうめいさに欠けるため、衆生しゅじょうが煩悩にとらわれ、真理を得にくいこと。悟りの境地に達しないこと。このことを、明けることのない長い夜にたとえた。▽仏教語。「無明」は衆生を迷わせる煩悩があるために、物事の真理が見えず、仏道にくらいこと。「長夜」は長い間、長い時間にわたっての意。