いちだくせんきん【一諾千金】
信義が厚く、裏切ることのないたとえ。また、約束を重んじなければならないたとえ。いったん承諾したら、それは千金にも値するほどの重みがあるということ。▽「一諾」はひとたび承知して引き受けること。
いっこうりょうぜつ【一口両舌】
前に言った内容と後に言った内容がくい違うこと。前に言ったことと違うことを平気で言うこと。一つの口に二枚の舌がある意から。二枚舌。
せいふうめいげつ【清風明月】
明るい月夜の静かで清らかな様子。明月と清らかな風の中の静かですがすがしいたたずまいの形容。また、風雅な遊びのこと。▽「清風」はさわやかですがすがしい風、「明月」は明るく澄みきった月の意。
てきしゃせいぞん【適者生存】
生物は、環境に最も適したものが生き残り、適していないものは滅びるということ。▽イギリスの哲学者・社会学者ハーバード=スペンサーによって提唱された生物進化論。
てんしんらんまん【天真爛漫】
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。▽「天真」は純粋な性格、「爛漫」は自然のままに輝き現れる様子。
てんちょうちきゅう【天長地久】
天地の存在は永遠であること。天地が永久であるように、物事がいつまでも続くことのたとえ。▽「天てんは長ながく地ちは久ひさし」と訓読する。
ときこつらく【兎起鶻落】
野うさぎが巣穴から素早く走り出したり、はやぶさが急降下して獲物を捕らえたりする様子。転じて、書画や文章の勢いがあることのたとえ。▽「鶻」は、はやぶさ。
どうせいいぞく【同声異俗】
人の生まれながらの性質・素質は同じだが、環境や教育といった後天的な要素によって、人物に差が生じること。赤子の泣き声はだれでも同じで変わりないようだが、成長すると風俗や習慣を異にするようになるという意から。教育の重要性を訴える言葉。▽「俗」は風習・習慣。
どくげんあいか【独弦哀歌】
ひとり弦をつまびきながら、悲しい調べで歌うこと。転じて、ひとり悲痛な調子で弁舌することのたとえ。▽「弦」は「絃」とも書く。
どくしょしょうゆう【読書尚友】
書物を読んで、昔の賢人を友人とすること。▽「尚」は過去にさかのぼる意。