さぶんゆうぶ【左文右武】
「右文左武(ゆうぶんさぶ)」に同じ。
さほうひつ【左輔右弼】
「さほゆうひつ(左輔右弼)」に同じ。
しじんそうおう【四神相応】
天の四神(四方の方角をつかさどる神)に応じた地上で最もよい地勢のこと。左(東)に流水のあるのを青竜せいりゅう、右(西)に大道のあるのを白虎びゃっこ、前(南)にくぼ地のあるのを朱雀しゅじゃく、後ろ(北)に丘陵のあるのを玄武げんぶとする。平安京はそれにかなう地とされる。▽「相応」はつりあう、ふさわしい意。
しんしほしゃ【唇歯輔車】
一方がだめになると、他方もだめになってしまうような、お互いが助け合うことによって成り立つ関係のたとえ。もちつもたれつの関係をいう。▽「唇歯」はくちびると歯。「輔車」は頬骨ほおぼねと下あごの骨のことで、一説に車の添え木と車ともいい、他にも説がある。くちびると歯や頬骨と下あごの骨は、切っても切れない密接な関係にあることから。「輔車唇歯ほしゃしんし」ともいう。「唇」は「脣」とも書く。
ていかいしゅみ【低徊趣味】
世俗的な気持ちを離れたゆったりした気分で、右から眺めたり左から眺めたりするように、余裕をもって自然や芸術、あるいは人生を眺めようとする趣向。
てんいしせき【天威咫尺】
天子の威光がすぐ近くにあることから、天子のそば近くに仕えること。
ばっぽんそくげん【抜本塞源】
災いの原因になるものを、徹底的に取り除くこと。木の根を抜き、水源をふさぎ止める意から。もとは、根本を忘れて道理を乱すたとえとして用いられたが、現在では前者の意に用いられることが多い。▽「本」は木の根。「源」は水源。「本もとを抜ぬき、源みなもとを塞ふさぐ」と訓読する。
へんぼうかんきゃく【偏旁冠脚】
漢字を構成する部分の名称。▽左にある部分が「偏へん」、右にある部分が「旁つくり」、上にある部分が「冠かんむり」、下にある部分が「脚あし」。このほかには「垂たれ」「構かまえ」「繞にょう」などの構成部分があるが、これらの総称としても用いられる。
ほうしちょうだ【封豕長蛇】
貪欲どんよくで残酷な人や国のたとえ。大きな豚と長い蛇の意から。▽「封」は大きい意。「豕」は豚、いのししの意。
ろうしやしん【狼子野心】
《「春秋左伝」宣公四年から。狼(おおかみ)の子は飼われていても、生来の野性のために飼い主になかなかなれない意から》人になれ従わず、ともすれば危害を加えようとする心。