あいきこつりつ【哀毀骨立】
悲しみのあまりやせ細り、骨ばかりになること。父母の死などで非常に悲しむことの形容。▽「哀毀」は悲しみのあまりからだをこわす、また、やせ細る意。「骨立」はやせて骨ばかりになる意。骨だけでからだを支えるほど肉が落ちて、骨と皮ばかりになる意。
あじゃくむせい【鴉雀無声】
ひっそりとして声ひとつないこと。静まりかえっている形容。からすやすずめなど鳥の鳴き声のない意から。▽「鴉」はからす。「鴉雀あじゃく声こえ無なし」と訓読する。
いちぼうせんり【一望千里】
ひと目で千里を見渡せる意から、広々として見晴らしのよいことの形容。
いっきとうせん【一騎当千】
群を抜いた勇者のたとえ。また、人並みはずれた能力や経験などのたとえ。一人の騎兵で千人もの敵を相手にできる意から。▽「当千」は「千に当たる」で、千人を敵にできる、千人に匹敵する意。「千」は「ぜん」とも読む。
いっしゃせんり【一瀉千里】
流れのきわめて速い形容。転じて、文章や弁舌などが巧みでよどみのないことのたとえ。また、物事が一気にはかどることのたとえ。物事が調子よく速やかに進み片付くたとえ。▽「瀉」は水が下に流れ注ぐ意。勢いよく流れ下ること。水が一気に千里もの距離を流れ下る意。
いふうどうどう【威風堂堂】
態度や雰囲気に威厳が満ちあふれて立派なさま。周囲を圧するような威厳があって、おかしがたいさま。気勢が非常に盛んな形容。▽「威風」は威厳に満ちるさま。また、威厳があって、おかしがたいさま。「堂堂」は立派で力強いさま。
えんえんちょうだ【蜿蜿長蛇】
うねうねと長く続いているもののたとえ。▽「蜿蜿」は蛇や竜などが、うねうね曲がりながら進むさま。「蜿蜒」「蜒蜒」とも書く。「長蛇」は長い蛇。転じて、長い列の形容。
えんおうのちぎり【鴛鴦之契】
オシドリのように一生なかむつまじく連れ添うという夫婦の契り。夫婦のきずながきわめて強いことのたとえ。夫婦仲がよいことの形容。
おうせつふか【応接不暇】
非常に多忙なことの形容。物事が後から後から起こって対応しきれないこと。また、忙しくて一人一人に対応できないこと。▽一般に「応接おうせつに暇いとまあらず」と訓読を用いる。
かいざんとうかい【回山倒海】
勢いがきわめて盛んな形容。山をころがし海をひっくり返す意から。▽「回」はまわる、まわす意。「山やまを回めぐらし海うみを倒たおす」と訓読する。