そくいんのこころ【惻隠之心】
他人に対する憐れみの心。相手の身になって同情し、情けをかけること。
そじょうのにく【俎上之肉】
相手の思うまま、なすがままになっていること。また、そうした運命。料理に出されるために、まな板に載せられた肉という意味。
そっせんすいはん【率先垂範】
人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと。▽「率先」は先んじる、人の先頭に立つ意。「垂範」は模範を示すこと。
たかてこて【高手小手】
重罪人を逃亡できないように、両手を後ろに回し、首から肘、手首に縄をかけて厳重にしばりあげること。
たかねのはな【高嶺之花】
高い峰に咲く花のように、遠くから眺めるばかりで、手にすることのできないものや人。手が出ないほど高価な品やうっとりと見つめるばかりで近づきがたい美女など。
だんかんれいぼく【断簡零墨】
ちょっとした書き物や、きれぎれになった書き物。文書の断片。▽「断簡」はきれぎれになってしまった文書。「零墨」は一滴の墨のことで墨跡の断片の意。
ちくはくのこう【竹帛之功】
歴史に名を残すような功績や手柄のこと。
ちょうもんのいっしん【頂門一針】
相手の急所を鋭く突く適切な戒め。
ちょくじょうけいこう【直情径行】
感情の赴くに任せて思うとおりに行動すること。▽「直情」はありのままの感情、「径行」は思うことを曲げないで、そのままに行動すること。「情じょうを直なおくして径ただちに行おこなう」と訓読する。
てっけんせいさい【鉄拳制裁】
相手をげんこつでなぐってこらしめること。腕力によって、直接に罰を与えること。