くうこくのきょうおん【空谷跫音】
孤独な暮らしをしているとき、思いがけず知人が訪れたり、珍しい便りをもらうなどの喜びのたとえ。
けいえいそうちょう【形影相弔】
頼るべき人がいず、孤独でさびしいさま。また、だれもたずねて来ないのでさびしいさま。
せいどんかっぱく【生呑活剥】
他人の詩文などをそっくり盗用すること。また、他人の言葉や考えを鵜呑うのみにして受け売りするだけで、独自性・創造性のないことのたとえ。▽「生呑」は生きたまま丸のみすること。「活剥」は生きたまま皮などを剥はぎとること。「活剥生呑かっぱくせいどん」ともいう。
そういくふう【創意工夫】
今までだれも思いつかなかったことを考え出し、それを行うためのよい方策をあれこれ考えること。▽「創意」は新しい思いつき、今まで考え出されなかった考え。「工夫」は物事を実行するために、よい方策をあれこれひねり出すこと。
てまえみそ【手前味噌】
自分で自分を褒めること。自慢。▽かつて味噌みそは自家製で、自分が造った味噌を互いに自慢し合ったことからできた言葉。
どくだんせんこう【独断専行】
自分だけの判断に基づいて、勝手に行動すること。▽「独断」は自分ひとりの考えで決めること。「専行」は自分ひとりだけの判断で勝手に行うこと。
どくりつどっこう【独立独行】
「独立独歩1」に同じ。
どくりつどっぽ【独立独歩】
他人に頼らず、自分の力で信ずる道を進んでいくこと。独立して自分の思うとおりにやること。▽「独歩」は他人の力を借りずに、自分だけで事を行うこと。
ばじとうふう【馬耳東風】
他人の意見や批評に注意を払わず、聞き流すことのたとえ。もとは春風が馬の耳に吹く意。人が心地よいと感じる春風が吹いても、馬は何も感じないように見えることからいう。▽「東風」は東から吹く風。春風のこと。「東風、馬耳を射る」の略。
むがむしん【無我無心】
我欲やよこしまなところのない純粋な心。「—の小児の時から」〈独歩・牛肉と馬鈴薯〉