ざさしんたい【坐作進退】
立ち居振る舞いのこと。日常の動作。座る、立つ、進む、退くの意から。▽「作」は立つ意。「坐」は「座」とも書く。
ししふんじん【獅子奮迅】
獅子が奮い立って、猛進するような激しい勢い。また、そのような猛烈な勢いで活動すること。▽「獅子」はライオン。「奮迅」は激しく奮い立つさま。
しちょうべつり【四鳥別離】
親子の悲しい別れ。巣立つ四羽のひな鳥を見送る親鳥の別れの悲しみの意から。▽「四鳥」は四羽のひな鳥。
しょうしんくりょ【焦心苦慮】
心を痛めて、あれこれ思いをめぐらし悩むこと。▽「焦心」は気をもむこと。「苦慮」は心を悩まし考えること。
しんしほしゃ【唇歯輔車】
一方がだめになると、他方もだめになってしまうような、お互いが助け合うことによって成り立つ関係のたとえ。もちつもたれつの関係をいう。▽「唇歯」はくちびると歯。「輔車」は頬骨ほおぼねと下あごの骨のことで、一説に車の添え木と車ともいい、他にも説がある。くちびると歯や頬骨と下あごの骨は、切っても切れない密接な関係にあることから。「輔車唇歯ほしゃしんし」ともいう。「唇」は「脣」とも書く。
じかやくろう【自家薬籠】
使いたい時に使える必要な物。すでに手中にあって、いつでも使えて役に立つもの。完全に身についた技術や、また思いのままに操あやつることのできる人物のこともいう。
じこけんじ【自己顕示】
自分の存在を多くの人の中で、ことさらに目立たせること。▽「顕示」は、はっきりと示すこと。明確にあらわすこと。
じょういかたつ【上意下達】
上位の者の意志や命令を、下位の者に徹底させること。▽「上意」は上の者の意志や命令。「下達」は下々の者に通じさせること。「下達」は「げだつ」とも読む。
じょうこうかこう【上行下効】
上の者が行うと、下の者がそれを見習うこと。▽「上行」は上に立つ者が行うこと。また、その行い。「効」はならう、まねる意。「上かみ行おこなえば下しも効ならう」と訓読する。
じんいとうた【人為淘汰】
人工的に生物の品種改良を行い、その形質を一定の方向に変化させ、目的にかなった型の固体だけを選び残していくこと。▽「人為」は自然のままでなく、人間の手を加えること。「淘汰」はより分ける、よいものを取り、悪いものを捨てること。