あくぎゃくむどう【悪逆無道】
人の道にはずれた、はなはだしい悪事。▽「悪逆」を強めるために「無道」を添えた語。「悪逆」は道理にそむいた著しく悪い行い。「無道」は道理にはずれているさま。「無道」は「ぶとう」「ぶどう」とも読む。
えんこうきんこう【遠交近攻】
遠い国と手を結び、背後から牽制けんせいさせながら近い国を攻める策。▽中国戦国時代の范雎はんしょが秦王しんおうに進言した戦略。
ざいごうしょうめつ【罪業消滅】
現世での罪深い悪い行為も、仏道修行をすることで、消し去ることができるということ。▽仏教語。「罪業」はかつて作った罪。罪となる悪い行為。道理に背いた苦の報いを受ける行為。
ざんこくひどう【残酷非道】
むごたらしくて、人の道に背いているさま。また、そのような振る舞いや行い。▽「残酷」は思いやりがなく、むごたらしいこと。「非道」は正しい道理や筋道にはずれているさま。人として当然踏まなければならない道にはずれているさま。また、そのような振る舞いや行い。
じょうきょうしょうこ【状況証拠】
直接証明するのではなく、背景や関係などから事実を推定し、裏付けできる根拠となるもの。
ほうていばんり【鵬程万里】
はるか遠くへだたった旅路・道程のたとえ。また、限りなく広がる大海の形容。前途が洋々たることの形容に用いられることもある。▽「鵬」は想像上の巨大な鳥。おおとり。背中の大きさは何千里あるかわからず、つむじ風を起こして九万里の上空に飛び上がるという。「程」は道程の意。「万里鵬程ばんりほうてい」ともいう。
まこそうよう【麻姑掻痒】
物事が思いどおりになること。もとは、かゆいところに手が届くこと。▽「麻姑」は中国伝説上の仙女の名。鳥のような長い爪つめをもっているので、かゆいところをかくのに適しているといわれた。「掻痒」はかゆいところをかくこと。背中をかくための孫の手は「麻姑」の手からきている。「痒」は「癢」とも書く。
めんこうふはい【面向不背】
前後どちらから見ても、整っていて美しく立派なことのたとえ。もとは、三方正面の仏像のことをいう。▽「面向」は額ひたいの真ん中、真っ向のこと。「不背」は裏がないこと。
めんじゅうふくはい【面従腹背】
うわべだけ上の者に従うふりをしているが、内心では従わないこと。▽「面従」は人の面前でだけ従うこと。「腹」は心の中のこと。「背」は背くこと。
らんしんぞくし【乱臣賊子】
国に害を与える悪い家臣と、親の心に背いて悪事をはたらく子供。人の踏み行うべき道に外れ、悪事をはたらく者の意。▽「乱臣」は主君の恩情に背き国を乱す家臣のこと。主君に反逆する家来。「賊子」は親不孝なことをして、悪い道に入ってゆく子供の意。