もうひょうたざい【妄評多罪】
でたらめで無遠慮な批評をしたことを、深くわびること。他人の文章などへの批評のあとに書く謙譲語。▽「妄評」はいい加減な批評。「多罪」は無礼などを謝る手紙文の言葉。「妄」は「ぼう」とも読む。
ゆうけんぐんばい【邑犬群吠】
小人しょうじんがこぞって集まり、人のうわさなどを盛んに言い合うことの形容。また、小人が多く賢人を非難するたとえ。村里にすむ犬が群がって吠ほえるという意から。▽「邑」は村里のこと。「群吠」は群がって吠える意。「吠」は「べい」とも読む。
ゆうざいたいりゃく【雄材大略】
傑出して大きな才能と計画のこと。▽「雄材」は優秀な才能のこと。「雄」は秀でる、すぐれること。「材」は才能・能力のこと。「略」ははかりごと・計画・計略のこと。「材」は「さい」とも読む。
ゆうそくこじつ【有職故実】
朝廷や公家、武家の昔からの行事や法令・儀式・制度・官職・風俗・習慣の先例、典故。また、それらを研究する学問。▽「有職」は「ゆうしょく」「ゆうそこ」とも読む。「職」は、もと「識」と書いた。
ゆうもうしょうじん【勇猛精進】
勇敢に、そして精力的に物事を行うこと。▽「勇猛」は勇ましく雄々おおしいこと。「精進」は精神を打ち込んで努力すること。仏教では「猛」は「みょう」と読む場合もある。
ようせいそうし【養生喪死】
生ある者を十分に養い、死んだ者を手厚く弔うこと。孟子もうしは、これを王道政治の始めとした。▽「養生」は父母や妻子を豊かに生活させる意。「生」は「じょう」とも読む。「生せいを養やしない死しを喪そうす」と訓読する。
らりこっぱい【乱離骨灰】
ばらばらに離れ散ること。めちゃめちゃになった様子。さんざん。▽「らりこはい」とも読む。「乱離」は「羅利」とも書き、「骨灰」は「粉灰」「骨敗」「忽敗」とも書く。
らんりかくさん【乱離拡散】
世の中が戦乱などの動乱状態に陥って、人々が離れ離れになってしまうこと。また、世の中が荒廃して、めちゃめちゃになった状態。▽「乱離」は「らり」とも読む。
りきせんふんとう【力戦奮闘】
力を尽くして、自分の能力をふるうこと。▽「力戦」は全力を注いで努力すること。「奮闘」は気力をふるいたたせて戦う、力いっぱい格闘する意。「力」は「りょく」とも読む。
りゅうしょうほうし【竜章鳳姿】
伝説上の霊獣・霊鳥である竜や鳳凰ほうおうのように、威厳に満ちた立派な容姿。本来の意味は、竜のように勇壮で、おおとりのように気高い姿をしていること。内面の充実が外面に現れたすぐれた風采ふうさいをいう。▽「章」は模様。「竜」「鳳」は、ともに想像上のめでたい動物。「竜」は「りょう」とも読む。