みっかぼうず【三日坊主】
あきっぽくて何をしても長続きしないこと。また、そのような人のことをあざけっていうことば。修行に耐えられず、三日で還俗げんぞく(一度、出家した者が、再び俗人に戻ること)をしてしまう僧侶の意から。
みらいえいごう【未来永劫】
これから未来にわたる、果てしなく長い年月。永遠。▽仏教語。「未来」は将来のこと。「永劫」は想像できないほど長い時間を表す。「未来」を添えて意味を強めた語。仏教では「永」は「よう」とも読む。
むげいたいしょく【無芸大食】
特技や取り柄がないにもかかわらず、食べることだけは人並みであること。また、そのような人をさげすんでいう語。自分のことを謙遜けんそんしていう場合にも用いられる。▽「無芸」は芸や特技を何も身につけていないこと。「大食」はたくさん食べる人。大食い。
めいぼうこうし【明眸皓歯】
美女の形容。美しく澄んだ目もとと、白く美しい歯並びの意から。非業の死を遂げた楊貴妃ようきひをしのんで、唐の詩人杜甫とほが作った詩の語で、もとは楊貴妃の美貌びぼうを形容した語。▽「眸」は瞳ひとみのこと。「皓」は白くきれいなこと。「皓」は「皎」とも書く。「皓歯明眸こうしめいぼう」ともいう。
めいもくちょうたん【明目張胆】
恐れることなく、思い切って事に当たること。また、はばかることなく、公然と物事をやってのけること。▽「明目」は目を見張って、よく物を見ること。「張胆」は肝きもを張る、勇気を奮って事に当たる意味。後世には、よくないことを公然とするときに多く用いるようになった。「目めを明あきらかにし胆きもを張はる」と訓読する。
めんじゅうこうげん【面従後言】
面と向かったときはこびへつらって従うが、陰ではあれこれと悪口を言うこと。▽「面従」は人の面前でだけ従うこと。「後言」は陰で悪口を言うこと。
めんじゅうふくはい【面従腹背】
うわべだけ上の者に従うふりをしているが、内心では従わないこと。▽「面従」は人の面前でだけ従うこと。「腹」は心の中のこと。「背」は背くこと。
めんもくぜんひ【面目全非】
顔の形が全く変わってしまうこと。また、物事のようすが一変すること。
もずかんじょう【百舌勘定】
みんなでお金を出し合うときに、うまいことを言って、自分ができるだけ払わなくてすむように仕向けること。また、その仕方。
もんがいふしゅつ【門外不出】
すぐれた技術や貴重な物などを厳重にしまっておいて、決して他人に見せたり貸したりしないこと。大切な物を部外者に見せないように、外に持ち出さないこと。