ここんとうざい【古今東西】
昔から今まで、あらゆる場所で。いつでもどこでも。▽「古今」は昔と今。昔から今まで。「古今」は時間の流れ、「東西」は空間の広がり。「東西古今とうざいここん」ともいう。
さくぶんさんじょう【作文三上】
文章を作る工夫をするのに、適した三つの場所。馬上(馬に乗っているとき)・枕上ちんじょう(寝床に入っているとき)・厠上しじょう(便所にいるとき)をいう。▽宋そうの欧陽脩おうようしゅうの語。
ぜんじんみとう【前人未踏】
過去にだれも到達したり足を踏み入れたりしていないこと。いままでだれも成し遂げたことがないということ。▽「前人」は今までの人、先人。「未踏」はだれもその場所に踏み込んでいないということ。「未踏」は「未到」とも書き、この場合はだれもたどり着いていない地点。
そうこうろしゅく【草行露宿】
非常に苦しい旅をすること。旅の行程が非常につらく、また、差し迫っていること。草の生い茂った険しい場所をかき分けて野宿するという意から。▽「草行」は道なき道を、草をかき分けて行くこと。「露宿」は野宿すること。
はいぐんのしょう【敗軍之将】
戦いに敗れた将軍のこと。物事に失敗した人の場合にもいう。▽「敗軍の将は兵を語らず」の形で用いられることが多い。戦いに敗れた将軍は、兵法について語ってはいけないという意。いさぎよく負けを認めて、あれこれ弁解してはならず、また、失敗した事柄について意見をしてはいけないという意。
ほかくはくちゅう【保革伯仲】
政党などで、保守と革新のそれぞれの議員の数がほぼ同じであること。また、与党と野党の勢力がほぼ同じ場合にも用いられることがある。▽「保」は保守。「革」は革新。「伯」は長兄、「仲」は次兄の意で、「伯仲」は優劣のつけにくいこと、力が近接していること。
ほんちすいじゃく【本地垂迹】
日本の神は、インドの仏や菩薩ぼさつ本体が人を救うため、神の姿を借りて現れたということ。また、そのように仏教と神道とを融合させた考え方を指す場合もある。▽仏教語。「本地」は仏・菩薩の本来の姿のこと。「垂迹」は仏が借りたいろいろな神の意。「地」は「じ」とも読む。
むげいたいしょく【無芸大食】
特技や取り柄がないにもかかわらず、食べることだけは人並みであること。また、そのような人をさげすんでいう語。自分のことを謙遜けんそんしていう場合にも用いられる。▽「無芸」は芸や特技を何も身につけていないこと。「大食」はたくさん食べる人。大食い。
めいそうじょうき【明窓浄机】
明るく清潔で、落ち着いて勉強できる書斎の形容。読書や執筆に適している場所。明るい窓と塵ちり一つない清潔な机の意から。▽「机」は「几」とも書く。
もうちゅうしゅくき【孟仲叔季】
兄弟の順序をいう語。長子・次子・三子・四子のこと。▽三人の場合は「孟仲季」という。