いっぱいとち【一敗塗地】
再び立ち上がることができないほど大敗すること。完敗すること。▽「塗地」は肝脳を地に塗る、すなわち惨殺され、戦死者の肝臓や脳などが大地に散乱して、泥まみれになること。一般に「一敗いっぱい、地ちに塗まみる」と訓読を用いる。
うんしゅうむさん【雲集霧散】
雲や霧が集まり散っていくように、多くのものが集まっては消えていくこと。
えんまんりゅうらん【衍曼流爛】
はびこり広がること。多く悪などがはびこることにいう。▽「衍曼」は限りなく広がりはびこるさま。蔓延まんえんするさま。「流爛」は布しき散る、散り散りにはびこる意。「曼」は「漫」とも書く。
さんさんごご【三三五五】
あちらに三人、こちらに五人というように、人が行く、また、人がいるさま。また、物があちこちに散らばっているさま。ばらばらと、ちらほらと。
ざんぺんだんかん【残編断簡】
書物や文書の切れ端。切れぎれになって残った書物や文書。▽「残編」は散逸した書物の残った部分。「断簡」は切れぎれになった書き物。「断簡残編だんかんざんぺん」ともいう。
しゅうさんりごう【集散離合】
⇒ りごうしゅうさん(離合集散)
じゅうしゅうちょうさん【獣聚鳥散】
統率も規律もなく、ただ集まっているようす。無秩序に集まったかと思うと、ただ散らばるような集まりのたとえ。
ずいかんずいひつ【随感随筆】
思うまま感じるままに書き付けること。また、その文。▽「随感」は感じるままに、思うままにの意。「随筆」は筆にまかせて、筆のおもむくままに書き記したもの。
ぞくさんへんど【粟散辺土】
「粟散辺地」に同じ。
りごうしゅうさん【離合集散】
離れ離れになったり、集まって再会したりすること。▽「離合」は離れることと一つに集まること。協同したり反目したりすること。「集散」は集まることと離れ去ること。「集散離合しゅうさんりごう」ともいう。「集」は「聚」とも書く。