いちごいちえ【一期一会】
一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念する意。もと茶道の心得を表した語で、どの茶会でも一生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきことをいう。▽千利休の弟子宗二の『山上宗二記やまのうえそうじき』に「一期に一度の会」とあるのによる。「一期」は仏教語で、人が生まれてから死ぬまでの間の意。
きかいきんとう【機会均等】
すべての人や組織・団体に対して、機会を平等に与えること。
きかかきょ【奇貨可居】
好機はうまくとらえて、利用しなければならないというたとえ。珍しい値打ちのある物は貯えておいて、将来値が上がってから売ること。▽「奇貨」は珍しい価値のあるもの。転じて、絶好の機会のたとえ。「居」はたくわえる、手元に置く意。一般に「奇貨きか居おく可べし」と訓読を用いる。
くんしのさんらく【君子三楽】
君子の三つの楽しみ。父母が健在で兄弟も元気なこと。言動が正しく人や天に恥じるような後ろめたい点がないこと。すぐれた人材を教育して、立派な人物にする機会をもつことの三つ。
こうきとうらい【好機到来】
またとない、よい機会がめぐってくること。絶好の機会に恵まれること。▽「好機」はちょうどよい機会、またとない機会のこと。「到来」は時機・機会の来ること。
こしたんたん【虎視眈眈】
強い者が機会をねらって形勢をうかがっているさま。とらが獲物をねらって、鋭い目でじっと見下ろす意から。▽「虎視」はとらが獲物をねらい見ること。「眈眈」はとらが見下ろすさま。ねらい見るさま。
こしょうふうしょう【虎嘯風生】
すぐれた才能や技能をもつ人が機会を得て奮起すること。
じせつとうらい【時節到来】
待ちかねていた好機がやってくること。ちょうどよい機会に恵まれること。
じゅうねんいっけん【十年一剣】
長い間、武術の修練を積むこと。また、武術の修練を積み、力を発揮する機会を待つこと。十年の間ひと振りの剣を磨く意から。▽「十年、一剣を磨みがく」の略。
せんざいいちぐう【千載一遇】
滅多に訪れそうもないよい機会。二度と来ないかもしれないほど恵まれた状態。▽「載」は「年」に同じ。「一遇」は一度出会う。「遇」は思いがけず出くわす。千年に一度偶然訪れるくらいの機会という意味。