あいべつりく【愛別離苦】
親愛な者と別れるつらさ。親子・夫婦など、愛する人と生別または死別する苦痛や悲しみ。仏教でいう、八苦()の一つ。
さんがいむあん【三界無安】
この世は、苦労が多くて、少しも心が安まることがないということ。▽仏教語。「三界」は仏教の世界観で、衆生しゅじょうが生まれて、死に輪廻りんねする三つの領域、欲界よっかい色界しきかい無色界むしきかいのこと。「無安」は安穏さがない状態のこと。苦しみの多いこと。
しちてんばっとう【七転八倒】
激しい苦痛などで、ひどく苦しんで転げまわること。転んでは起き、起きては転ぶこと。▽「七」「八」は数が多いことをいう。「しってんばっとう」「しちてんはっとう」とも読む。また「転」は「顛」とも書く。
しんろうしんく【辛労辛苦】
つらい目にあって、非常に苦労すること。▽「辛労」「辛苦」はともに、たいへん苦しむこと。非常につらい思いをすること。「辛労辛苦」は、「労苦」を分けて、それぞれに「辛(つらい)」を加えた語。
せいりしべつ【生離死別】
人の世の中でもこのうえない悲しい別れ。非常に悲しい生き別れと死に別れ。▽「生離」は生きながらの別れのこと。「死別」は死によって永遠に別れてしまうこと。
たいしょうりょうほう【対症療法】
激痛に鎮痛剤を用いるなど、患者の表面にあらわれた症状に対応した治療法のこと。また、その場しのぎの処置のこと。
つうていしつう【痛定思痛】
痛みがおさまってから痛みを思い起こす意から、かつての失敗や苦難を思い起こして反省し、今後の戒めとすること。
とたんのくるしみ【塗炭之苦】
耐えがたい苦痛。またきわめて厳しく、苦しい境遇にあるたとえ。
どうびょうそうれん【同病相憐】
同じ病気に苦しむ人々が、互いに同情し合うこと。また広く、同じ境遇で苦しむ者同士は、互いになぐさめ合うことをいう。▽一般に「同病どうびょう相あい憐あわれむ」と訓読を用いる。
まんしんそうい【満身創痍】
からだじゅうが傷だらけの様子。また、ひどく非難されて痛めつけられること。▽「満身」はからだじゅうの意。「創」「痍」はともに傷のこと。