いしょうさんたん【意匠惨憺】
詩文・絵などを創作するときに思いわずらいながらする工夫。転じて、物事に工夫を凝らすために、あれこれと苦心すること。
がしんしょうたん【臥薪嘗胆】
将来の成功を期して苦労に耐えること。薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。▽「臥」はふし寝る意。「薪」はたきぎ。「嘗」はなめること。「胆」は苦いきも。もとは敗戦の恥をすすぎ仇あだを討とうと、労苦を自身に課して苦労を重ねること。
くしんさんたん【苦心惨憺】
心をくだいて非常な苦労を重ね、工夫をこらすこと。▽「苦心」はあれこれ心をくだいて考えること。「惨憺」は心をくだき悩ますこと。「憺」は「澹」「淡」とも書く。
しょうしんくりょ【焦心苦慮】
心を痛めて、あれこれ思いをめぐらし悩むこと。▽「焦心」は気をもむこと。「苦慮」は心を悩まし考えること。
ちょうしんるこつ【彫心鏤骨】
心に彫りつけ骨に刻み込む意で、非常に苦心して詩文などを作り上げること。また、単にたいへんな苦労をすること。▽「彫心」は心に刻み込む意。「鏤骨」は骨に刻みつける意。大きな苦労のたとえ。「鏤」は「ろう」とも読む。「心こころに彫ほり骨ほねに鏤きざむ」と訓読する。
なんぎょうくぎょう【難行苦行】
さまざまな苦労・苦難にたえる修行のこと。転じて、ひどく苦労をすること。▽仏教語。「行」はもともと仏教の修行のこと。
ひゃくたんせんれん【百鍛千練】
詩文の字句を、推敲すいこうに推敲を重ねること。百回も千回も苦心して詩文の字句を練りに練る意。▽「百」「千」はともに数の多いこと。何回も何回もということ。「鍛練」は金属を鍛え練る意から転じて、詩や文章の字句を考え練ること。