こほうぜつがん【孤峰絶岸】
詩文などが他に抜きんでてすぐれているたとえ。▽「孤峰」は他に抜きんでてそびえ立つ峰。「絶岸」は高く切り立った岸壁。
ざんこうしょうふく【残膏賸馥】
高貴な人物やすぐれた詩文のこと。その残り香や、余り物にさえ、すばらしさが感じられること。
しちじゅうこき【七十古稀】
七十歳の高齢に達するまで、長く生きるということは、昔からまれであるとうたった杜甫とほの詩から。「人生じんせい七十しちじゅう、古来こらい稀まれなり」の略。
しちほのさい【七歩之才】
文才に恵まれていること。また、すぐれた詩文を素早く作る才能があること。
しちょうのこすい【詩腸鼓吹】
詩情がかきたてられるような鶯うぐいすの鳴き声のこと。また、抒情的な気持ちになること。
しぼくかくけい【子墨客卿】
文人や詩文に慣れ親しんだ風流人のこと。また、人から来た手紙一般をいう。
しゃしぶんじゃく【奢侈文弱】
おごってぜいたくを尽くし、文事にばかりふけって弱々しいこと。また、そのさま。▽「奢侈」は度を越えたぜいたく。「文弱」は学問や詩文など、文事ばかりにふけって弱々しいこと。
じんこうかいしゃ【人口膾炙】
だれの口にものぼり、広く世間に知られて、もてはやされること。▽「人口」は世人の口・うわさ。「膾」はなますで、細く切った生なまの肉、「炙」はあぶり肉のこと。どちらも美味で、だれの口にも合って好まれることから。一般には「人口じんこうに膾炙かいしゃする」と慣用する。「膾炙人口かいしゃじんこう」ともいう。「炙」は「せき」とも読む。
せつげつふうか【雪月風花】
四季折々の自然の美しい景色のこと。また、それを見ながら、詩や歌を作ったりする風流なさまのこと。「風花雪月ふうかせつげつ」ともいう。
せんしゃくていしょう【浅酌低唱】
ほどよく酒を味わい飲みながら、小声で詩歌を口ずさんで楽しむこと。▽「浅酌」はほどよく酒を飲むこと。「低唱」は小さい声で歌うこと。