かんふようはつ【間不容髪】
すぐにということ。非常に差し迫ったさま。髪の毛一本も容いれられないほど事と事の間にすきまがないこと。▽一般に「間かん、髪はつを容いれず」と訓読を用いる。
かんわきゅうだい【閑話休題】
それはさておき。ともかく。話が横道にそれたのを本筋に戻すときにいう語。主として文章中で用いる。▽「閑話」は暇にまかせてする無駄話のこと。「休題」は話すことをやめること。また、話題を転ずること。「閑」は「間」とも書く。
ききいっぱつ【危機一髪】
ひとつ間違えば、非常な危険に陥ろうとする瀬戸際。髪の毛一本ほどのわずかな違いで、危険や困難に陥るかどうかの、きわめて危ない瀬戸際をいう。▽「危機」は非常に危ない状態。「一髪」は一本の髪の毛。
きゅうかさんぷく【九夏三伏】
夏のこと。また、夏の最も暑いころをいう。▽「九夏」は九旬の夏の意で、夏の九十日間。夏いっぱいを指す。「三伏」は初伏(夏至げし後の三度目の庚かのえの日)、中伏(四度目の庚の日)、末伏(立秋後の初めての庚の日)のこと。夏の最も暑い時期をいう。
しこうさくご【試行錯誤】
新しい物事をするとき、試みと失敗を繰り返しながら次第に見通しを立てて、解決策や適切な方法を見いだしていくこと。▽「試行」は試しに行うこと。「錯誤」は誤り・間違い。
しんきみょうさん【神機妙算】
人間の知恵では思いもつかないようなすぐれたはかりごと。▽「神機」は神が考えたような、はかり知ることのできないすばらしいはかりごと。「妙算」は巧みな、すぐれたはかりごと。「機」も「算」も、はかりごとの意。
しんしょうひつばつ【信賞必罰】
賞罰を厳格に行うこと。賞すべき功績のある者には必ず賞を与え、罪を犯し、罰すべき者は必ず罰するという意味。▽「信賞」は間違いなく賞を与えること。「必罰」は罪ある者は必ず罰すること。
しんしんきえい【新進気鋭】
新たにその分野に現れ、意気込みが鋭く、将来有望なさま。また、そういう人のこと。▽「新進」は新しくその場に出る、新しく仲間入りする意。「気鋭」は意気込みが鋭く盛んなさま。
じんせいこうろ【人生行路】
人がこの世に生きて行く道。人間の生活。世渡り。▽「人生」は人の一生・生涯。「行路」は世に処する道、世渡りの道。困難や苦難の人生を旅にたとえたもの。
せいこううどく【晴耕雨読】
田園で世間のわずらわしさを離れて、心穏やかに暮らすこと。晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家に引きこもって読書する意から。