困っているときには、あれこれとえり好みなどしている
余裕はないたとえ。
貧窮しているときには
俸禄ほうろくや
官職などをえり好みしている
余裕はないたとえ。▽「窮猿」は追いつめられた猿。「投林」は林に飛び込む意。
出典に「窮猿林に投ずるに豈
あに木を択
えらぶに暇
いとまあらんや(追いつめられて林に飛び込んだ猿は、どうしてどの枝によじ登ろうかなどとかまっている
余裕があろうか)」とあるのによる。この語は晋
しんの李充
りじゅうが
将軍の
参謀に薦められたとき、軍人では家の
貧窮が救えないと
判断して、それよりも下の位の地方官を選んだときに言ったもの。「窮猿
きゅうえん林
はやしに投
とうず」と
訓読する。