きゅうとうぼくしゅ【旧套墨守】
古いしきたりや方法などを固く守ること。また、古いしきたりなどにとらわれて融通のきかないこと。▽「旧套」は古いしきたりや形式・方法。また、ありきたりのやりかた。「墨守」は固く守ること。
しでんせいそう【紫電清霜】
紫のいなずまのように光り輝き、清く白い霜のように、きりっとひきしまっていること。鋭く光り輝く武器のいかめしさの形容。また、人がすぐれて光り輝き、節操の堅い形容。▽「紫電」は紫のいなずま。研ぎ澄まされた武器の輝きの形容。また、すぐれて輝く形容。「清霜」は清らかにきりっとひきしまったものの形容。
じんいとうた【人為淘汰】
人工的に生物の品種改良を行い、その形質を一定の方向に変化させ、目的にかなった型の固体だけを選び残していくこと。▽「人為」は自然のままでなく、人間の手を加えること。「淘汰」はより分ける、よいものを取り、悪いものを捨てること。
せんざんばんすい【千山万水】
たくさんの山や川。山や川が続くこと。深山幽谷の形容。また、旅路の長くけわしいことの形容。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「山水」は「山河」に同じ。行けども行けども山や川が続くという意味。「万水千山ばんすいせんざん」ともいう。
はちめんれいろう【八面玲瓏】
どこから見ても透き通っていて、曇りのないさま。また、心中にわだかまりがなく、清らかに澄みきっているさま。また、だれとでも円満、巧妙に付き合うことができるさま。▽「八面」はあらゆる方面、四方八方。「玲瓏」は玉のように美しく輝くさま。澄みきって美しいさま。
ばんりどうふう【万里同風】
天下が統一されて平和に治まり、はるか遠くまで風俗・文化が同じになること。天下が統一される形容。また、世の中が平和に治まることの形容。▽「万里」ははるかかなたのこと。「風」は風俗の意。「同風」は同じ風俗になることで、天下が統一されること。「万里ばんり、風ふうを同おなじうす」と訓読する。
ほうていばんり【鵬程万里】
はるか遠くへだたった旅路・道程のたとえ。また、限りなく広がる大海の形容。前途が洋々たることの形容に用いられることもある。▽「鵬」は想像上の巨大な鳥。おおとり。背中の大きさは何千里あるかわからず、つむじ風を起こして九万里の上空に飛び上がるという。「程」は道程の意。「万里鵬程ばんりほうてい」ともいう。
めいぼうこうし【明眸皓歯】
美女の形容。美しく澄んだ目もとと、白く美しい歯並びの意から。非業の死を遂げた楊貴妃ようきひをしのんで、唐の詩人杜甫とほが作った詩の語で、もとは楊貴妃の美貌びぼうを形容した語。▽「眸」は瞳ひとみのこと。「皓」は白くきれいなこと。「皓」は「皎」とも書く。「皓歯明眸こうしめいぼう」ともいう。
めいめいはくはく【明明白白】
非常にはっきりしているさま。はっきりとして疑わしいところが全くないさま。▽「明白」のそれぞれの語を重ねて、意味を強めた表現。
ようしろうほ【鷹視狼歩】
たかのように鋭い目つきと、おおかみのように欲深く獲物を求めるような歩き方。猛々しく欲深で残忍な人物の形容。また、勇猛ですきを見せない豪傑の形容としても用いられる。▽「鷹視」は欲深で凶悪な人の鋭い目つきのたとえ。