えしゃじょうり【会者定離】
この世で出会った者には、必ず別れる時がくる運命にあること。この世や人生は無常であることのたとえ。▽仏教語。「定」は必ずの意。
えんりえど【厭離穢土】
⇒ おんりえど(厭離穢土)
けいえいいちにょ【形影一如】
仲むつまじい夫婦のたとえ。また、心の善し悪しがその行動に表れるたとえ。からだとその影は常に離れず寄り添い、同じ動きをすることからいう。▽「形影」はからだとその影。互いに離れることがないことから、密接な関係のたとえ。「一如」は一体である、不可分である意。
けんぐんばんり【懸軍万里】
軍隊が本隊を遠く離れて進軍すること。本隊と連絡のないまま奥に進んで行くこと。また、その軍隊。▽「懸」はかけ離れる、「万里」は遠くの意。
しゅうしょうろうばい【周章狼狽】
大いにあわてること。非常にあわてうろたえること。▽「周章」「狼狽」はともにあわてる意。「狼」「狽」はともに伝説上の獣で、狼は前足が長くて後足が極端に短く、狽は前足が極端に短くて後足が長い。狽が狼の後ろに乗るようにして二頭は常に一緒に行動するとされ、離れると動けず倒れてしまうことから、うまくいかない意、あわてふためく意に用いる。「周章」に「狼狽」を添えて意味を強調する。
すいぎょのまじわり【水魚之交】
離れることができない、親密な間柄や交際のたとえ。水と魚のように切っても切れない親しい関係をいう。君主と臣下、また、夫婦の仲がよいことなどについても用いる。▽「交」は「こう」とも読む。
そうしゅくそうひ【双宿双飛】
夫婦の仲がよく、常に離れることがないこと。▽「双」はつがいのこと。「宿」は住むこと。つがいが一緒に住み、一緒に飛ぶという意。雄と雌が寝るときも起きているときも、いつも寄り添って一緒にいること。
むそうむねん【無想無念】
仏語。あらゆる想念を離れること。妄念のないこと。無念無想。
むねんむそう【無念無想】
一切の邪念から離れて、無我の境地に到達した状態。単に何も考えていないことを指すこともある。▽仏教語。「無念」は雑念を生じる心を捨て無我の境地に至ること。「無想」は心の働きがない意。「無想無念むそうむねん」ともいう。
りぐんさっきょ【離群索居】
仲間と離れて一人で孤独にいること。山里でわび住まいをすること。▽「群」は仲間、「索」は寂しい、離れる意。「索居」は寂しく一人でいること。「群」は「羣」とも書く。