1. 季節時節

    1. 卯月のうちに春の—のあまれるを知り」〈類従本経信母集・跋〉

  1. 季節の変わり目の祝日。節日 (せちにち) 。

    1. 「—は五月にしく月はなし」〈・三九〉

  1. 節会 (せちえ) 」の略。

    1. 「今年は—聞こし召すべしとて、いみじう騒ぐ」〈かげろふ・上〉

  1. 節振る舞い」の略。

    1. 「汝祭りや—に呼ばれて往かんに」〈都鄙問答・四〉

[形動ナリ]

  1. 深く心に感じるさま。痛切だ。

    1. 「物の興—なるほどに、御前に皆御琴ども参れり」〈・藤裏葉〉

  1. 非常に大切だ。重大だ。

    1. 「忍びてものし給へ。—なること聞えむ」〈宇津保・国譲下〉

  1. 心をこめてするさま。熱心だ。

    1. 「商人の一銭を惜しむ心—なり」〈徒然・一〇八〉

  1. (「せちに」の形で副詞的に用いて)心に深く思いこむさま。ひたすら。極力。いちずに。どうしても。

    1. 「女、家を見せじと思ひて—に怨じけり」〈平中・二五〉

[名・形動]

  1. 世渡りの知恵。「—にたけた人」

  1. 仏語。世俗に生きる凡夫知恵

  1. 抜け目のないこと。けちなこと。また、そのさま。

    1. 「親の—なる事を見習ひ、八歳より墨に袂 (たもと) をよごさず」〈浮・永代蔵・二〉

せつ

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