中国代に、西南地方、現在の貴州省の西境にいた異民族。西南夷の一。武帝に平定されて漢の郡県に編入された。

夜の時刻をはかる水時計。転じて、夜の時刻。

「ここに―三更にして、狐の声聞こゆ」〈・三八二四・左注〉

  1. 田舎の老人。老人が自分をへりくだっていう語。村翁。

  1. ヤマノイモ科の多年草トコロの別名。

  1. 男性をののしりさげすんでいう語。「あの―、ふとい奴だ」「ばかな―だ」

  1. 前髪をそり落とした若い男。

    1. 「さてさて利口な―ぢゃな」〈浄・丹波与作

  1. 野郎歌舞伎の役者。

    1. 「歌舞伎といふ事法度になり、太夫子残らず前髪おろして―になりし時は」〈浮・男色大鑑・五〉

  1. 野郎頭」の略。

  1. 野郎帽子」の略。

  1. 男色を売る者。かげま。

    1. 「大坂に逗留の中に一日は―もよしや」〈浮・一代男・五〉

  1. やくろう(薬籠)」に同じ。

  1. 碾 (ひ) き茶を入れる小箱。〈日葡

[連語]《「やらん」の音変化》体言、活用語の連体形、一部の副詞・助詞などに付く。
  1. 推量、または疑問を含んだ推量を表す。…(の)だろう。…(の)だろうか。

    1. 「上の林に鳥が棲 (す) む―花が散り候」〈閑吟集

    2. 「わが恋は遂ぎようず―」〈虎明狂・石神
  1. (副助詞的に用いて)不確かなこと、あるいは、遠まわしにいう意を表す。…とか。

    1. 「後小松院―は、力が強うて」〈史記抄・秦始皇本紀〉

  1. (「…やろう…やろう」の形で)どちらとも決めがたい二つ以上の事柄を列挙する意を表す。

    1. 「多い―、少ない―をば知り候はず」〈平家・五〉

[補説]「やらん」から「やら」に至る過渡的な形。室町時代には、「やら」と並んで盛んに用いられた。

出典:青空文庫