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辞書
[動ラ五(四)]
1 水中から水面に現れ出る。「難破船が—・る」
2 空中に持ち上がる。今までついていた地面などとの間にすきまができる。「気球が—・る」「地震で土台が—・る」
3 周囲から遊離して形・輪郭などがはっきりと現れる。きわだつ。「富士山が青空に—・って見える」
4 隠れていた物事が表に現れる。うかびあがる。
「突然妙な事が己の記憶から—・った」〈鴎外・青年〉
5 苦しい状態から抜け出る。うかびあがる。「下積みから—・る」
6 集団の中で周りの者の理解が得られず孤立する。「幹部の考えは一般組合員から—・っている」
7 気持ちがうわつく。軽はずみになる。
「軽部の心をそのとき—・らせてしまったのに違いないのだ」〈横光・機械〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
出典:青空文庫
・・・くごとに、池は底から浮き上がるものに見えて、しだいに水は増して来た。映・・・ 泉鏡花「海の使者」
・・・ば、船は、軽くなって浮き上がるでありましょう。」と、侍女らはいいました・・・ 小川未明「赤い姫と黒い皇子」
・・・貫通して、それで柱の浮上がるのを止めるという仕掛になっていた・・・ 寺田寅彦「静岡地震被害見学記」
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