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辞書
イナゴ科イナゴ属の昆虫の総称。ハネナガイナゴ・コバネイナゴなど。体長2〜4センチ。背部が褐色、ほかは黄緑色のものが多い。水田や湿田に夏から秋に多くみられ、稲などの害虫。つくだ煮などにして食べる。鳴かない。蝗虫 (こうちゅう) 。《季 秋》「道ばたや—つるみす穂のなびき/暁台」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
いなごまろ【稲子麿】
《イナゴを擬人化していった語》イナゴ・バッタ類の古名。「—といふ虫は、田ゐに稲のいでくる時、この虫もいでくれば」〈俊頼髄脳〉
いなごまめ【稲子豆】
マメ科の常緑小高木。長さ約15センチの扁平なさやができる。熟した果肉は糖分を多く含み、乾燥させたものはチョコレートに似た風味をもつ。南ヨーロッパ原産で、古くから甘味料や食用・飼料用とされた。キャロブ。
出典:青空文庫
・・・大きい両手のひらに、蝗を沢山掬い上げながら、食えと云う所を見た・・・ 芥川竜之介「おぎん」
・・・れは実際人間よりも、蝗に近い早業だった。が、あっと思ううちに今・・・ 芥川竜之介「湖南の扇」
・・・は話題を、今年の秋の蝗災へ持って行った。この地方の蒙った惨害の・・・ 芥川竜之介「仙人」
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