《「余波 (なごり) 」から》

  1. ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。また、その気配や影響余波 (よは) 。「台風の—の高波」「古都の—をとどめる」

  1. 人と別れるときに思い切れない気持ちが残ること。また、その気持ち。「尽きない—」

  1. 物事最後。終わり。「この世の—」

    1. 「一期 (いちご) の—ぢゃと思うて清水へ参って」〈狂言記・武悪

  1. 亡くなった人をしのぶよすがとなるもの。忘れ形見。子孫

    1. 「かの維時 (これとき) が—は、ひたすら民となりて」〈増鏡・新島守〉

  1. 病後のからだに残る影響

    1. 「いと重くわづらひ給へれど、ことなる—残らず」〈夕顔

  1. 残り。残余

    1. 「弥生中の六日なれば花はいまだ—あり」〈平家・三〉

  1. 名残の折」「名残の茶」などの略。

出典:青空文庫

goo辞書は無料で使える辞書・辞典の検索サービスです。1999年にポータルサイト初の辞書サービスとして提供を開始しました。出版社による信頼性の高い語学辞典(国語辞書、英和辞書、和英辞書、類語辞書、四字熟語、漢字など)と多種多様な専門用語集を配信しています。すべての辞書をまとめて検索する「横断検索」と特定の辞書を検索する「個別検索」が可能です。国語辞書ではニュース記事や青空文庫での言葉の使用例が確認でき、使い方が分からない時に便利です。