しゃくがんじゅしん【釈眼儒心】
釈迦の目と孔子の心。慈悲・仁愛の深いこと。
しゃくきんぼうえん【釈近謀遠】
身近なところや今をおろそかにして、いたずらに遠いところや、はるか将来のことばかり考えること。実際的なことを考えず、迂遠うえんなことをするたとえ。また、身近なところや今を、よく考えるべきであるという戒めの語。▽「釈」は捨てる意。一般に「近ちかきを釈すてて遠とおきを謀はかる」と訓読を用いる。
しゃくこんかんし【釈根灌枝】
末節に心を奪われたりこだわったりして、物事の根本を忘れるたとえ。木の根に水をやらないで、枝に注ぎかける意から。▽「釈」は捨てる意。「灌」は水を注ぎかける意。一般に「根ねを釈すてて枝えだに灌そそぐ」と訓読を用いる。
しゃくしかほう【杓子果報】
[名・形動ナリ] 1 うまい食事に恵まれること。たくさんの食べ物の分け前にありつくこと。「かかに若菜をそろへさせ、—のわが身といふを」〈浮・織留・六〉 2 よいものや、よい状態を得る好運に恵まれ...
しゃくしじょうぎ【杓子定規】
一定の基準や形式で、すべてを律しようとすること。また、そのために融通がきかないさま。曲がっている杓子の柄を無理に定規の代用とする意から。▽「杓子」は汁や飯などを盛ったりよそったりする道具。古くは柄が曲がっていた。
しゃくりょうげんけい【酌量減軽】
刑事裁判で、裁判官が犯罪の情状を酌量して、刑を減軽すること。裁判上の減軽。