からい‐せんりゅう【柄井川柳】
[1718〜1790]江戸中期の前句付け点者。江戸の人。名は正通。通称、八右衛門。別号、無名庵。その選句を川柳点とよび、付句が独立して川柳とよばれるに至った。宝暦7年(1757)、「万句合(まん...
カラカラ【Caracalla】
[188〜217]ローマ皇帝マルクス=アウレリウス=アントニヌスのあだ名。彼が用いたケルト人の衣服にちなむ。在位211〜217。帝国内の全自由民にローマ市民権を与え、カラカラ浴場など、大建築事業...
からき‐じゅんぞう【唐木順三】
[1904〜1980]評論家。長野の生まれ。独自の文芸評論で活躍。著「鴎外の精神」「中世の文学」など。
からごろも‐きっしゅう【唐衣橘洲】
[1744〜1802]江戸中期の狂歌師。江戸の人。本名、小島源之助。号、酔竹庵。田安家の臣。四方赤良(よものあから)(大田南畝(おおたなんぽ))・朱楽菅江(あけらかんこう)と並んで、天明狂歌壇の...
から‐じゅうろう【唐十郎】
[1940〜2024]劇作家・演出家・俳優・小説家。東京の生まれ。本名、大鶴義英(おおつるよしひで)。状況劇場を率い、紅テント公演を行うなどアングラ演劇の代表的な存在。「少女仮面」で岸田国士(く...
カラス【Maria Callas】
[1923〜1977]米国生まれのギリシャ系ソプラノ歌手。イタリアオペラを中心に活躍し、多彩な声質と深い演技力で世紀のプリマドンナと称された。
からすまる‐みつひろ【烏丸光広】
[1579〜1638]江戸初期の歌人。公卿。京都の人。和歌を細川幽斎に学ぶ。書にもすぐれ、上代和様の名筆。家集「黄葉和歌集」、歌道書「耳底記(にていき)」など。
カラッチ【Carracci】
イタリア、ボローニャの画家一族。アンニーバレ(Annibale[1560〜1609])、および兄のアゴスティーノ(Agostino[1557〜1602])と従兄弟(いとこ)のロドビコ(Lodov...
カラテオドリ【Constantin Carathéodory】
[1873〜1950]ギリシャの数学者。ドイツ生まれ。アテネに移住するが、のちにミュンヘン大教授となる。関数論の公理論的展開や、変分学・微分幾何学・等周問題など、広い分野で業績を残した。
カラハン【Lev Mikhaylovich Karakhan】
[1889〜1937]ソ連の外交官。1919年、外務人民委員代理としてカラハン宣言を発表。1924年に中ソ協定、1925年に日ソ協定を結んで両国との国交を樹立、1928年には日ソ漁業条約を締結し...
カラバッジョ【Michelangelo Merisi da Caravaggio】
[1573〜1610]イタリアの画家。徹底した自然主義と劇的な明暗効果を特色とし、バロック絵画全般に大きな影響を与えた。連作「聖マタイ伝」など。→聖マタイと天使 →聖マタイの殉教 →聖マタイの召命
カラムジン【Nikolay Mikhaylovich Karamzin】
[1766〜1826]ロシアの小説家・歴史家。感傷主義文学の代表者。口語を取り入れ、文章語の改革に尽力。小説「哀れなリーザ」、歴史書「ロシア国家史」など。
カラヤン【Herbert von Karajan】
[1908〜1989]オーストリアの指揮者。ベルリン‐フィルハーモニーなどヨーロッパ各国の主要管弦楽団を指揮し、レパートリーの広さと現代的な解釈で世界的な名声を得た。
カラー【Paul Karrer】
[1889〜1971]スイスの化学者。カロテノイド・フラボン類の構造を研究し、ビタミンA・ビタミンB2・ビタミンEの合成に成功した。1937年ノーベル化学賞受賞。著「有機化学」。