スタインベック【John Ernst Steinbeck】
[1902〜1968]米国の小説家。貧しい農民の生活を、共感をこめて描いた。1962年、ノーベル文学賞受賞。作「怒りの葡萄」「二十日鼠と人間」「エデンの東」など。
スタニスラフスキー【Konstantin Sergeevich Stanislavskiy】
[1863〜1938]ソ連の演出家・俳優。モスクワ芸術座を創立、リアリズム演劇の旗手として活動。その理論スタニスラフスキーシステムは世界の俳優教育に多大の影響を与えた。著「芸術におけるわが生涯」など。
スタンダール【Stendhal】
[1783〜1842]フランスの小説家。本名、マリー=アンリ=ベール(Marie Henri Beyle)。社会批判と心理描写にすぐれ、近代リアリズム小説の先駆者とされる。小説「赤と黒」「パルム...
スタンバーグ【Josef von Sternberg】
[1894〜1969]米国の映画監督。ウィーン生まれ。マレーネ=ディートリヒ主演の「嘆きの天使」が大ヒットとなり、以後「モロッコ」「間諜(かんちょう)X27」「西班牙(スペイン)狂想曲」など、デ...
スタンリー【Henry Morton Stanley】
[1841〜1904]米国の探検家・ジャーナリスト。英国の生まれ。アフリカを探検し、行方不明となったリビングストンを救出。ナイル川の水源、コンゴ川の流路などを発見した。著「暗黒大陸の横断旅行」など。
スタンリー【Wendell Meredith Stanley】
[1904〜1971]米国の生化学者。タバコモザイクウイルスを結晶体として取り出すことに成功。1946年、ノースロップとともにノーベル化学賞受賞。
スター【Ringo Starr】
[1940〜 ]英国のロックシンガー。本名はリチャード=スターキー(Richard Starkey)。もとビートルズのメンバーで、おもにドラムを担当。1970年のビートルズ解散後はソロ活動を続け...
スターマー【Keir Starmer】
[1962〜 ]英国の政治家。首相。弁護士や検察局長などを経て政治家に転身。労働党の党首として支持を広げると、2024年の総選挙で勝利し、首相に就任した。
スターリン【Iosif Vissarionovich Stalin】
[1879〜1953]ソ連の政治家。本名、ジュガシビリ(Dzhugashvili)。グルジア(ジョージア)の出身。ロシア革命ではレーニンを助けて活躍。その死後、一国社会主義論を唱えてトロツキーら...
スタール【Anne-Louise Germaine Staël】
[1766〜1817]フランスの小説家・批評家。通称、スタール夫人。ネッケルの娘。自由思想のため国外に追われ、欧州諸国に亡命。フランス‐ロマン主義の先駆者。小説「デルフィーヌ」「コリンヌ」、評論...
スターン【Laurence Sterne】
[1713〜1768]英国の小説家・牧師。自由奔放な手法を用いて人間心理を精細に描いた。小説「トリストラム=シャンディ」、紀行文「センチメンタル‐ジャーニー」など。
すだ‐くにたろう【須田国太郎】
[1891〜1961]洋画家。京都の生まれ。独立美術協会会員。東西美術の融合を追求し、独自の明暗法による作品を制作。
すだつ【須達】
⇒しゅだつ(須達)
スチュアート【James Denham Steuart】
[1712〜1780]英国の経済学者。重商主義の理論を体系化し、流通主義的視点に立ちながらも生産過程の分析を試みた。著「経済学原理」など。ステュアート。
スチーブンソン【Robert Louis Stevenson】
[1850〜1894]英国の小説家。寓意(ぐうい)をこめた空想的世界を描いた。作「ジキル博士とハイド氏」「宝島」など。
スッペ【Franz von Suppé】
[1819〜1895]オーストリアの作曲家。軽快で明朗なオペレッタを多数作曲した。作品に「詩人と農夫」「軽騎兵」など。
スティグリッツ【Joseph Eugene Stiglitz】
[1943〜 ]米国の経済学者。情報の非対称性を伴う市場の分析により2001年にノーベル経済学賞受賞。クリントン政権下で大統領経済諮問委員会委員長を務めた後、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミ...
スティーグリッツ【Alfred Stieglitz】
[1864〜1946]米国の写真家。妻は画家のオキーフ。写真家集団「フォトセセッション」を主宰、「カメラ‐ワーク」誌を創刊するなど、近代写真の先駆者とされる。代表作「終点」「三等船室」など。
マックイーン【Steve McQueen】
[1930〜1980]米国の映画俳優。アクターズスタジオなどで演技を学び、「傷だらけの栄光」で映画デビュー。「荒野の七人」「大脱走」などで人気を集め、主に1960年代から1970年代にかけて、ア...
すてじょ【捨女】
⇒田捨女(でんすてじょ)
ステッセル【Anatoliy Mikhaylovich Stessel'】
[1848〜1915]ロシアの軍人。日露戦争で旅順要塞(ようさい)司令官として日本軍と戦い、敗れて降伏。水師営で乃木将軍と会見。
ステラ【Frank Philip Stella】
[1936〜2024]米国の画家・彫刻家。幾何学図形によるミニマルアートの先駆的絵画から出発。のち、多角形のカンバスを用いた無彩色絵画に移行し、さらに1980年代には彩色された金属板を重ねたレリ...
ステンカ‐ラージン【Sten'ka Razin】
⇒ラージン
ステーン【Jan Steen】
[1626ころ〜1679]オランダの画家。農民や市民の生活を、風刺をまじえてユーモラスに描いた風俗画で知られる。代表作「聖ニコラスの祭り」。
すとく‐てんのう【崇徳天皇】
[1119〜1164]第75代天皇。在位1123〜1142。鳥羽天皇の第1皇子。名は顕仁(あきひと)。鳥羽法皇の死後、後白河天皇と争い、保元の乱に敗れて讃岐(さぬき)に流された。讃岐院。
ストラディバリ【Antonio Stradivari】
[1644〜1737]イタリアのバイオリン製作者。豊かな音量と音色をもつ楽器を多数製作した。
ストラビンスキー【Igor' Fyodorovich Stravinskiy】
[1882〜1971]ロシア生まれのアメリカの作曲家。新古典主義・十二音技法と、作風を変容させながら、現代音楽の展開に大きな影響を与えた。作品に「火の鳥」「ペトルーシュカ」「春の祭典」など。
ストラボン【Strabōn】
[前64ころ〜後23ころ]ローマ時代のギリシャの地理学者・歴史家。小アジアの人。地中海沿岸地方の史実や風土、伝承などを集録した史料的地誌「ゲオグラフィカ(地理学)」全17巻を著した。
ストリンドベリ【Johan August Strindberg】
[1849〜1912]スウェーデンの劇作家・小説家。赤裸々な人間像を描く自然主義的な作品を書いた。イプセンとともに近代演劇の先駆者。小説「赤い部屋」「痴人の告白」、戯曲「父」「令嬢ジュリー」「ダ...
ストルイピン【Pyotr Arkad'evich Stolïpin】
[1862〜1911]ロシアの政治家。1906年に内相、次いで首相となり、革命の危機に際しては、弾圧政策を行う一方、他方で自作農創出を目的に農村共同体(ミール)を解体する土地改革を行ったが、暗殺...
ストレーチー【Giles Lytton Strachey】
[1880〜1932]英国の伝記作家。人物の実像を赤裸々に描き出し、伝記文学に新生面を開拓。作「ビクトリア朝の傑物伝」「ビクトリア女王」「エリザベスとエセックス」。
ストー【Harriet Elizabeth Stowe】
[1811〜1896]米国の女流小説家。通称、ストー夫人。当時の奴隷制度を批判した「アンクル=トムの小屋」は国内外で大きな反響を巻き起こし、南北戦争への気運を高めた。
すどう‐てんのう【崇道天皇】
早良親王(さわらしんのう)の追号。
すなかわ‐ぶんじ【砂川文次】
[1990〜 ]小説家。大阪の生まれ。平成28年(2016)「市街戦」で文学界新人賞を受賞し小説家デビュー。「ブラックボックス」で第166回芥川賞受賞。
スナク【Rishi Sunak】
[1980〜 ]英国の政治家。首相。金融アナリストから政治家に転身。ジョンソン内閣では、財務大臣として新型コロナウイルス感染症対策などに尽力した。2022年、首相に就任。→スターマー
スノー【Edgar Parks Snow】
[1905〜1972]米国のジャーナリスト。中国問題の権威で、外国人記者として初めて中国共産党の本拠地延安に入り、その実態を世界に紹介した。著「中国の赤い星」など。
スハルト【Suharto】
[1921〜2008]インドネシアの第2代大統領。中部ジャワの出身。第二次大戦では宗主国オランダの兵士として戦うが、日本に敗れると日本が組織した軍に入隊。戦後は独立戦争で活躍。1965年、軍部左...
スパランツァーニ【Lazzaro Spallanzani】
[1729〜1799]イタリアの博物学者。生物学に実験的な方法を導入、微生物の自然発生を実験により否定した。胃液や皮膚呼吸などの研究においても、すぐれた業績を残した。主著「動物および植物の自然学」。
スパルタクス【Spartacus】
[?〜前71]古代ローマの奴隷反乱の指導者。共和政末期の前73年、カプアの剣奴養成所から反乱を起こし、ローマ軍を破って一時は南イタリアを制圧したが、クラッススに鎮圧され、敗死した。スパルタカス。
スピノザ【Baruch de Spinoza】
[1632〜1677]オランダの哲学者。初めユダヤ教を学んだがやがて批判的見解を抱き、教団から破門されて学問研究に専念。唯一の実体である神はすなわち自然であるとする汎神論を主張し、精神界と物質界...
スピノラ【Carlo Spinola】
[1564〜1622]イタリアの宣教師。イエズス会士。慶長7年(1602)来日し、各地に布教。京都にアカデミアを設立。のち、禁教令により捕らえられ、火刑にされた(元和(げんな)大殉教)。
スピリ【Johanna Spyri】
[1827〜1901]スイスの女流児童文学者。「子どもと子どもを愛する人々のための物語」16巻の中の「ハイジ」(アルプスの少女)の作者として知られる。シュピリ。
スベドベリ【Theodor Svedberg】
[1884〜1971]スウェーデンの物理化学者。コロイド微粒子のブラウン運動を研究し、超遠心機を製作。たんぱく質の分子量を測定。1926年ノーベル化学賞受賞。
スペリー【Roger Wolcott Sperry】
[1913〜1994]米国の大脳生理学者。左右の大脳半球の機能分化を研究し、左脳と右脳がそれぞれ異なる機能を持つことを解明した。1981年ノーベル生理学医学賞受賞。
スペンサー【Edmund Spenser】
[1552ころ〜1599]英国エリザベス朝時代の代表的詩人。詩集「牧人の暦」、長編叙事詩「妖精女王」など。
スペンダー【Stephen Spender】
[1909〜1995]英国の詩人・批評家。1930年代、オーデンらと新詩運動を展開。政治的題材を扱ったが、のち内省的な詩風に転換した。詩集「静かな中心」、評論「破壊的な要素」など。
すぼだい【須菩提】
⇒しゅぼだい(須菩提)
スポック【Benjamin McLane Spock】
[1903〜1998]米国の小児科医。児童心理の発達に基づいた育児書、「スポック博士の育児書」で世界的に知られる。ベトナム戦争に反対する市民運動でも活躍した。
スマイルズ【Samuel Smiles】
[1812〜1904]英国の著述家。主著「自助論」は、明治時代に「西国立志編」として中村正直により邦訳され、愛読された。
すみい‐すえ【住井すゑ】
[1902〜1997]小説家・児童文学者。奈良の生まれ。農民作家犬田卯(しげる)と結婚し、女性解放・農民文学運動を展開。部落差別と闘う少年を描いた大河小説「橋のない川」(全七部)は代表作。児童文...