てんぺんちい【天変地異】
天地間に起こる自然の災害や、変わった出来事のこと。▽「天変」は天空に起こる変動のこと。異常気象やそれによってもたらされる災害で、日食・隕石いんせき彗星すいせい暴風・大雨などをいう。「地異」は、地震・津波・火山の噴火など地上で発生する異変のこと。
どうとうてつがく【銅頭鉄額】
銅の頭と鉄のひたいの意から、きわめて勇猛であるさま。また、刀や槍やりを通さない厚い甲冑かっちゅうや、それに身を包む兵士のこと。
なむさんぼう【南無三宝】
仏に帰依きえを誓って、救いを求めること。また、突然起こったことに驚いたり、しくじったりしたときに発する言葉。「南無三なむさん」ともいう。▽前者の意は仏教語。「南無」は経典きょうてんや仏などの名の前につけて、それに対する絶対的帰依を誓う言葉。「三宝」は仏と仏の教えと教えを広める僧のことで、これを仏・法・僧という。救いを求めることから後者の意味が加わった。
ねんぶつざんまい【念仏三昧】
心を静かにして、一心に仏を思い浮かべること。また、それによって得られる心の安らぎ。さらに、ひたすら念仏(南無阿弥陀仏なむあみだぶつ)を唱え、それにより雑念妄想を取り払うこと。▽仏教語。「念仏」は、仏を思い浮かべること。また、南無阿弥陀仏を唱えて、阿弥陀仏を思うこと。「三昧」は、何かに集中することによって、心が安定し動かされないこと。
ばんじばんたん【万事万端】
あらゆることと、それに関するすべての事柄、すべての手段。
ふしょうふずい【夫唱婦随】
夫婦の仲が非常によいこと。夫が言い出し妻がそれに従う意から。▽「唱」は言い出すこと。提唱。「唱」は「倡」とも書く。
ふわらいどう【付和雷同】
自分にしっかりとした考えがなく、他人の言動にすぐ同調すること。▽「付和」は定見をもたず、すぐ他人の意見に賛成すること。「雷同」は雷が鳴ると万物がそれに応じて響くように、むやみに他人の言動に同調すること。「雷同付和らいどうふわ」ともいう。「付」は「附」とも書く。
むにむさん【無二無三】
ただ一つしかなく、それに代わるものがないこと。転じて、一つの物事に心を傾けてそれに打ち込むさま。▽もと仏教語。仏になる道は一乗だけで、ほかに道はないという意から。「三」は「ざん」とも読む。
ゆうめいむじつ【有名無実】
名ばかりが立派で、それに見合う実質が伴わないさま。
ようしつこひ【羊質虎皮】
外見は立派だが、それに伴う実質がないたとえ。実際は羊なのに、とらの皮をかぶっている意から。▽「羊質ようしつにして虎皮こひす」と訓読する。また、「虎皮羊質こひようしつ」ともいう。