だんがいぜっぺき【断崖絶壁】
切り立ったがけ。非常に危機的な状況のたとえとして用いられることもある。▽「断崖」「絶壁」はともに非常に険しいがけのこと。
ちぎしゅんじゅん【遅疑逡巡】
ぐずぐずとして、いつまでも疑い、決断せずにためらうこと。▽「遅疑」はいつまでも疑って決心できないこと。「逡巡」もためらう、しりごみする、ぐずぐずすること。「巡」は「循」とも書く。
ちくしつどうぼう【築室道謀】
余計な意見ばかり多くてまとまらず、物事がなかなか完成しない、また、結局失敗することのたとえ。▽「築室」は家を建てること。「道謀」は道を行き来する人に相談すること。家を建てようとして道行く人に相談していると、いろいろな意見があって一定の見解がなく、決着できないことから。
ちそくあんぶん【知足安分】
高望みをせず、自分の境遇に満足すること。▽「知足」は足ることを知る意。分ぶんをわきまえて欲をかかないこと。「安分」は自分の境遇・身分に満足すること。「足たるを知しり分ぶんに安やすんず」と訓読する。
ちゃくがんたいきょく【着眼大局】
物事を全体的に大きくとらえること。また、広く物事を見て、その要点や本質を見抜くこと。▽「着眼」は目をつける。また、目のつけどころ。「大局」は物事の全体としての成りゆきのこと。「眼めを大局たいきょくに着つく」と訓読する。
ちゅうこうたいはく【抽黄対白】
美しい色を巧みに配合すること。また、美しい文章を作ること。▽「抽黄」は黄色を抜き出すこと。「対白」は白に対するということ。四六駢儷文しろくべんれいぶんという四字句と六字句を基本として対句ついくを多用した美しい文章の作成についていう。「黄こうを抽ぬきて白はくに対たいす」と訓読する。
ちょうてんりっち【頂天立地】
独り立ちして他人には頼らないこと。独立の気概をいう。▽「頂天」は頂上・極度、「立地」は立場の意。「天てんを頂いただいて地ちに立たつ」と訓読する。
ちんぱくぜつれい【沈博絶麗】
奥深くかつ広く、このうえもなく美しいさま。すぐれた文章の形容として使われる。▽「沈」は深い、「絶」は非常にの意。
ていしゅかんぱく【亭主関白】
夫(亭主)が一家あるいは夫婦間の支配者として絶大な権力をもち、君臨していること。
てんくうかいかつ【天空海闊】
⇒ かいかつてんくう(海闊天空)