さんしすいめい【山紫水明】
自然の風景が清浄で美しいこと。日の光の中で山は紫にかすみ、川は澄みきって美しい意から。
さんしのれい【三枝之礼】
礼儀を尽くし、親孝行すること。親に対して、礼を重んじて接すること。
さんしゃていだん【三者鼎談】
三人が向かい合って話をすること。また、その話。鼎かなえには三本の足がついていることからいう。▽「鼎」はものを煮たり、祭器として用いたりする器。二つの手と三本の足がついている。
さんしゃていりつ【三者鼎立】
互角の勢力を持つ三者が、並び存立していること。また、張り合って争うこと。三みつ巴どもえ。
さんじゅうじりつ【三十而立】
三十歳のこと。学識や道徳観も確立して、世に立つ自信も得る年齢であるということ。
さんせきのどうじ【三尺童子】
子どものことで、だいたい七~八歳の子。成人に比して「小さな子どもでさえ」という意味も持つ。
さんぜりょうだつ【三世了達】
仏教のことばで、過去・現在・未来の三世を仏は広く見通しているということ。
さんぜんせかい【三千世界】
全宇宙、この世のすべて。仏教でいう世界観で、須弥山しゅみせんを中心に、周囲に四大洲があり、その周りに九山八海があり、われわれの住む小世界を形成し、この一つの世界を千合わせたものを小千世界、小千世界を千合わせて中千世界、さらに中千世界を千合わせて大千世界。この大千世界は千が三つ重なるので三千大世界、略して三千世界という。この三千世界が一仏の教化の及ぶ範囲とされた。俗に世間の意に用いられることもある。
さんそうぞうしつ【山藪蔵疾】
いかに優れて立派な人物であっても、多少の欠点はあるということ。また、少なからず欠点があったとしても、傑出した人物は、それを補って余りある度量や奥深さがあるということ。
さんちゅうれきじつ【山中暦日】
俗世間を離れて、山の奥深くで悠々と生活すること。「山中さんちゅう暦日れきじつ無なし」という句の略で、人里離れた山の中で暮らしていると、月日の過ぎるのも忘れてしまうという意。