いっぱいとち【一敗塗地】
再び立ち上がることができないほど大敗すること。完敗すること。▽「塗地」は肝脳を地に塗る、すなわち惨殺され、戦死者の肝臓や脳などが大地に散乱して、泥まみれになること。一般に「一敗いっぱい、地ちに塗まみる」と訓読を用いる。
きょうてんどうち【驚天動地】
世間を非常に驚かせること。世間をあっと驚かせる事件・出来事の形容。▽「天てんを驚おどろかし、地ちを動うごかす」と訓読する。
しゅくちほてん【縮地補天】
政治上、行政機構などを大きく改革することのたとえ。また、非凡なことをするたとえ。地を縮め、天を補う意から。▽「地ちを縮ちぢめ天てんを補おぎなう」と訓読する。
しょうねつじごく【焦熱地獄】
焦げて燃え上がらんばかりに熱い場所のこと。悪事をはたらいた者が、地獄で投げ込まれる猛火の場所の意味。八大地獄の一つ。
しんちこうめい【心地光明】
心が清く正しく、広いさま。本心は徳の光のようで、少しも私心がないさま。▽「心地」はこころ・精神・本心の意。「光明」は明るく輝く光、仏の心身から放つ光の意。「地」は「じ」、「明」は「みょう」とも読む。
しんてんどうち【震天動地】
大事件が起こることの形容。勢いや音などが、人を驚かすほどに激しく大きいさま。天地を震動させる意。また、そのような大音響や大騒動のこと。▽「天てんを震ふるわし地ちを動うごかす」と訓読する。
ぞくさんへんち【粟散辺地】
粟粒あわつぶを散らしたような辺境の小国。▽「粟散」は粟散国(粟のように散在する小国)のこと。「辺地」は最果ての地。特に日本人自身が、日本のことを中国やインドと対照させて、このように表現するときがある。「辺地粟散へんちぞくさん」ともいう。
だんがんのち【弾丸之地】
きわめて狭い土地のたとえ。
ちょうてんりっち【頂天立地】
独り立ちして他人には頼らないこと。独立の気概をいう。▽「頂天」は頂上・極度、「立地」は立場の意。「天てんを頂いただいて地ちに立たつ」と訓読する。
てんちげんこう【天地玄黄】
天は黒色であって、地は黄色であるということ。また、四つのものの順序を示すのに用いる言葉。▽「玄」は、黒色の意。書写の練習によく用いられた『千字文せんじもん』の第一句。