いちゅうのひと【意中之人】
心の中で(恋人や結婚相手として)ひそかに思いを寄せている人。また、心の中で適任者として候補にあげている人。
しんちこうめい【心地光明】
心が清く正しく、広いさま。本心は徳の光のようで、少しも私心がないさま。▽「心地」はこころ・精神・本心の意。「光明」は明るく輝く光、仏の心身から放つ光の意。「地」は「じ」、「明」は「みょう」とも読む。
ずいきかつごう【随喜渇仰】
心から喜んで仏道に帰依きえし、深く仏を信仰すること。また、深く物事に打ち込み熱中すること。▽「随喜」は心から喜び、ありがたく感じて仏に帰依すること。「渇仰」はのどが渇いて水を欲しがるように、仏道を深く信仰すること。
せいうんのこころざし【青雲之志】
徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。▽「青雲」は雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世のことをいう。
せいちあんこう【生知安行】
生まれながらにして人の踏み行うべき道をよく知り、考えることなく心のままにそれを行うこと。聖人の境地。▽「生知」は学ばなくても生まれながらに人の道を知ること。「安行」は心のままに行うこと。何の努力もなしに人の道を行う意。
せいりょくぜつりん【精力絶倫】
心身の活動がきわめて強くすぐれているさま。精力が飛び抜けて強いさま。▽「精力」は心身の活動力のこと。「絶倫」は群を抜いてすぐれている意。
せつもんきんし【切問近思】
まだ知らないことを身近な問題として取り上げ、熱心に問いただして考えること。▽「切問」は熱心に問うこと。「切せつに問といて近ちかく思おもう」と訓読する。
せどうじんしん【世道人心】
世の中の道徳と人の心。世の中の道徳とそれを守るべき人の心のこと。▽「世道」は人として守るべき道徳、社会道徳のこと。「人心」は人々の心。
せんゆうこうらく【先憂後楽】
常に民に先立って国のことを心配し、民が楽しんだ後に自分が楽しむこと。北宋の忠臣范仲淹はんちゅうえんが為政者の心得を述べた言葉。転じて、先に苦労・苦難を体験した者は、後に安楽になれるということ。▽「憂」は心配すること。
ちょうしんるこつ【彫心鏤骨】
心に彫りつけ骨に刻み込む意で、非常に苦心して詩文などを作り上げること。また、単にたいへんな苦労をすること。▽「彫心」は心に刻み込む意。「鏤骨」は骨に刻みつける意。大きな苦労のたとえ。「鏤」は「ろう」とも読む。「心こころに彫ほり骨ほねに鏤きざむ」と訓読する。