こうぼうはくい【黄茅白葦】
荒れ果てて、やせた土地のたとえ。
しこうはっきょく【四荒八極】
世界の隅々まで。世界のあらゆる場所のこと。▽「四荒」は四方の果てのえびすの住む地。北方の觚竹こちく、南方の北戸ほくこ、西方の西王母、東方の日下じつかの四つを指す。「八極」は八方の遠方の地。八方の地の果てのところ。
しょうじるてん【生死流転】
衆生しゅじょうが煩悩を捨てられず、解脱することもなく、苦しい生死の世界を果てることもなく巡ること。▽仏教の世界では、人間は生死を繰り返して、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六界)を次々と巡ると考えていた。
じくろせんり【舳艫千里】
船団が果てしなく長く連なること。また、多くの舟が長く連なり進むこと。▽「舳」は船首。「艫」は船尾。一説にこの逆。船の船尾に次の船の船首がくっつくように、果てしなく連なることをいう。
そつどのひん【率土之浜】
大地が続くぎりぎりの果てまで。国中あまねく。全国。世界中。
ぞくさんへんち【粟散辺地】
粟粒あわつぶを散らしたような辺境の小国。▽「粟散」は粟散国(粟のように散在する小国)のこと。「辺地」は最果ての地。特に日本人自身が、日本のことを中国やインドと対照させて、このように表現するときがある。「辺地粟散へんちぞくさん」ともいう。
てきかまんしゃ【擲果満車】
非常に人気があることのたとえ。また、大変な美少年のたとえ。▽「擲」は投げつける意。「果」は果実のこと。「擲果てきか車くるまに満みつ」と訓読する。「擲果」は「てっか」とも読む。
てんがいかいかく【天涯海角】
天の果てと海の角(隅)の意から、きわめて遠い地の果て。また互いに遠く離れていること。
てんがいこどく【天涯孤独】
身寄りがひとりもなく、ひとりぼっちであるさま。また、故郷を遠く離れて、ひとりぼっちで暮らすさま。▽「天涯」は空の果て。また、非常に遠い所の意。
てんがいちかく【天涯地角】
二つの土地がきわめて遠く離れていることのたとえ。また、はるか遠く辺鄙へんぴな場所のたとえ。▽「天涯」は空の果て、「地角」は大地の果ての意。天の果てと地の果ての意から。「地角天涯ちかくてんがい」ともいう。