ごしょうぼだい【後生菩提】
来世に極楽に生まれ変わること。また、来世に悟りをひらくこと。▽仏教語。「後生」は死んで後の世に生まれ変わること。来世。また、来世で極楽に生まれ変わること。「菩提」は悟り、悟りの境地。
ごんぐじょうど【欣求浄土】
極楽浄土に往生することを心から願い求めること。▽仏教語。「欣求」は喜び求める、積極的に願い求めること。「浄土」は極楽浄土の略。
さんがいむあん【三界無安】
この世は、苦労が多くて、少しも心が安まることがないということ。▽仏教語。「三界」は仏教の世界観で、衆生しゅじょうが生まれて、死に輪廻りんねする三つの領域、欲界よっかい色界しきかい無色界むしきかいのこと。「無安」は安穏さがない状態のこと。苦しみの多いこと。
さんがいるてん【三界流転】
生あるものは三界に生死を繰り返して、迷い続けるということ。▽仏教語。「三界」は仏教の世界観で、衆生しゅじょうが生まれて、死に輪廻りんねする三つの領域、欲界よっかい色界しきかい無色界むしきかいのこと。「流転」は迷い続けること。生まれ変わり、死に変わって迷い続けること。
しさくせいち【思索生知】
道理や筋道を追って、物事をよく考えることで知恵が生まれてくるということ。▽「思索」は筋道を立てて十分に考えること。「生知」は知識・知恵が生まれること。一般に「思索しさく、知ちを生しょうず」と訓読を用いる。「生」は「しょう」とも読む。
しせいゆうめい【死生有命】
人が生まれたり死んだりすることは、天命によって定められたものであり、どうすることもできないということ。人の運命は、決められていて、変えることはできないということ。
しもんしゅつゆう【四門出遊】
釈迦しゃかが出家する前、まだ太子のとき、王城の東西南北の四つの門から郊外に出掛け、それぞれの門の外で、老人・病人・死者・修行者に出会い、その苦しみを目のあたりに見て、人生に対する目を開き、出家を決意したという伝説。また、そのときに、それぞれの苦しみを実際に見て、世をいとう心が生まれたともいわれる。
しょうじふじょう【生死不定】
いつ生まれて、いつ死ぬのかは、わからないということ。また、仏教のことばとしては、人生は、はかなくむなしいものだという意味。
しょうじょうせぜ【生生世世】
生まれ変わり死に変わりして限りなく多くの世を経る意。現世も来世も永遠に。いつまでも。▽仏教語。「世世」は「せせ」「よよ」とも読む。
しょうろうびょうし【生老病死】
生まれること、老いること、病むこと、死ぬことの四つの苦。人生における免れない四つの苦悩のこと。▽仏教語。四苦ともいい、また、四天使ともいわれる。