ほういそくしょく【豊衣足食】
生活の豊かなことのたとえ。
ほつぼだいしん【発菩提心】
仏教のことばで、悟りを開こうとする気持ちをもって、仏門に入ろうと決意すること。また、俗世間を離れ、出家や隠遁生活に入ること。
みょうもんりよう【名聞利養】
世間の名声を得たいという欲望と、財産を蓄えたいという欲望。▽仏教語。「名聞」は世俗の評判、「利養」は財産を作り、生活を豊かにすること。仏教の五欲(財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲)のうちの二つ。
ゆうたいこうとう【勇退高踏】
官職を勇退し、俗世間から離れて生活すること。また、そのような生活態度。
ゆうゆうじてき【悠悠自適】
のんびりと心静かに、思うまま過ごすこと。▽「悠悠」はゆったりと落ち着いたさま。「自適」は自分の思うままに楽しむこと。「悠悠」は「優遊」「優游」とも書く。
ようしょじし【傭書自資】
ものを書くことで生活すること。文筆によって生計を立てること。
ようせいそうし【養生喪死】
生ある者を十分に養い、死んだ者を手厚く弔うこと。孟子もうしは、これを王道政治の始めとした。▽「養生」は父母や妻子を豊かに生活させる意。「生」は「じょう」とも読む。「生せいを養やしない死しを喪そうす」と訓読する。
れいていこく【零丁孤苦】
落ちぶれ貧窮して、周囲に助ける者もなく、孤独なこと。苦しい生活を送ること。▽「零丁」は落ちぶれて孤独なこと。「孤苦」は身寄りがなく、たいへん貧しいこと。中国晋しんの李密りみつが武帝から召されたとき、任官を辞退したい旨を上表した文の中の語。「孤苦零丁こくれいてい」ともいう。
わこんかんさい【和魂漢才】
日本固有の精神と中国伝来の学問の才。また、日本古来の精神を失わずに、中国の学問を消化し活用すべきであるということ。▽「和魂」は日本固有の精神のこと。「漢才」は中国の学問・知識の意。
わようせっちゅう【和洋折衷】
日本風と西洋風の様式を、程よく取り混ぜること。▽「折衷」は二つ以上の事物や考え方などのそれぞれよい所を、適度に合わせて一つにすること。「衷」は「中」とも書く。