こじょうらくじつ【孤城落日】
勢いが衰えて助けもなく心細いさま。孤立して援軍のない城が、沈もうとする夕日に照らされている光景。▽「孤城」は孤立して援軍の来ない城のこと。「落日」は西に沈む夕日。
ことうだび【虎頭蛇尾】
最初は勢いがいいが、最後はふるわないことのたとえ。
ごぎょうそうこく【五行相剋】
水・火・金・木・土の五つの根元要素が互いに力を減じ合い、水は火に、火は金に、金は木に、木は土に、土は水に勝つという考え方。五行の徳を歴代の王朝にあてはめて変遷の順を理論づけた学説の一つ。▽「剋」は勝つ意。「五行」は日常生活に欠くことのできない木・火・土・金・水の五つの要素で、これらがある一定の法則で循環交代して万物を生ずる根元となると考えられた。「剋」は「克」とも書く。
ごぎょうそうしょう【五行相生】
木もく・火か・土ど・金こん・水すいがそれぞれ、木は火を生み、火は土を生み、土は金を生み、金は水を生み、水は木を生む、と相手の力を増やす関係のこと。五行の徳を中国の歴代の王朝の変遷に当てはめて、その流れを理論化した学説の一つ。
さいおうしつば【塞翁失馬】
幸いが転じて禍わざわいになったり、不幸と思ったことが幸いになること。人生の幸不幸は、後になってみなければわからないということ。また、いたずらに喜んだり悲しんだりするべきではないということ。
さんぺいじまん【三平二満】
十分ではないが、少しのもので満足し、心穏やかに過ごすこと。▽「三」「二」はともに、数の少ないことを示す。また、別意で、額・鼻・下顎したあご(三つ)が平らで、両方の頬ほお(二つ)が膨れている顔、おかめ・おたふくのことをいう。「二」は「に」とも読む。
しきそそう【士気阻喪】
集団全員の熱意ややる気がそがれて、勢いがなくなること。意気込みがなく、気落ちしているさま。
ししょごきょう【四書五経】
中国の代表的な古典の総称で、儒教で経典として尊ばれたもの。▽「四書」は儒教の根本教典とされる『大学だいがく』『中庸ちゅうよう』『論語ろんご』『孟子もうし』。「五経」は儒教の教典のうち重要な『易経えききょう』『詩経しきょう』『書経しょきょう』『礼記らいき』『春秋しゅんじゅう』の五種の書。「五経」については時代により異なる。
しっかいじょうぶつ【悉皆成仏】
万物すべてが仏になること。▽仏教語。「悉皆」は一つ残らず全部、ことごとくすべての意。
しゅうふうさくばく【秋風索莫】
秋風が吹き、物さびしいさま。盛んであった物事の勢いが衰えて、物さびしいたとえとしても用いられる。▽「索莫」は物さびしいさま。また、失意のさま。「莫」は「寞」「漠」とも書く。