こうとりょうく【狡兎良狗】
戦ってきた敵国が滅びると、戦闘に功績のあった家臣が有害無用として殺されることのたとえ。転じて、役に立つときはさんざん利用され、不要になると見捨てられることのたとえ。
こうはがてつ【侯覇臥轍】
立派な業績をあげた人の留任を要望して引き止めることのたとえ。
こうはつはは【黄髪番番】
白髪が年を重ねて黄色みを帯びた老人のこと。転じて、年を重ねて知識や経験をさらに深めた老人のたとえ。
こうひょうきゅうか【敲氷求火】
目的に合った方法をとらないと、いくら苦労してもその目的は達せられないことのたとえ。また、見当違いの無理な望みをもつことのたとえ。
こうふうせいげつ【光風霽月】
心がさっぱりと澄み切ってわだかまりがなく、さわやかなことの形容。日の光の中を吹き渡るさわやかな風と、雨上がりの澄み切った空の月の意から。また、世の中がよく治まっていることの形容に用いられることもある。▽「霽」は晴れる意。
こうぼうはくい【黄茅白葦】
荒れ果てて、やせた土地のたとえ。
こうぼくしかい【槁木死灰】
身も心も生気がまったくなく、何の働きもしないたとえ。無欲で無心なさま。▽「槁木」は枯れ木。からだが枯れ木のように静止して不動なことの形容。「死灰」は燃え尽きて、火の気のない灰。心が火の気のない灰のように無心なことの形容。いずれも生気や活気のないさま。
こうようがんだん【衡陽雁断】
音信が途絶えることのたとえ。
こうようのしゅと【高陽酒徒】
酒飲みのたとえ。また、世を捨てた、ただの酒飲みだと自分をあざけって言うことば。
こうりょうしてい【膏粱子弟】
富貴の家に生まれた者のこと。おいしいごちそうを食べる若者の意。▽「膏」は脂あぶらののった肉。「粱」はおいしい上質の穀物。いずれも美食の意。転じて、富貴な人。