ふとうふくつ【不撓不屈】
強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま。▽「撓」はたわむ意。転じて、屈すること。「不屈不撓ふくつふとう」ともいう。
ぶりょうとうげん【武陵桃源】
俗世間からかけ離れた平和な別天地、理想郷のこと。▽「武陵」は地名。中国湖南省こなんしょうにある。「桃源」は世俗を離れた平和な別天地。
へいこうかんかく【平衡感覚】
からだのバランスを保とうとする感覚。内耳の前庭と半規管がこれを司つかさどる。転じて、一方にかたよらない考え方や感じ方のこと。
へいしんていとう【平身低頭】
ひたすら恐縮すること。また、ひたすらあやまる形容。からだをかがめ頭を低く下げて、恐れ入る意から。▽「平身」はからだをかがめること。「低頭」は頭を低く下げること。「低頭平身ていとうへいしん」ともいう。
むけんじごく【無間地獄】
大悪を犯した者が、死後絶えることのない極限の苦しみを受ける地獄。仏教でいわれている八大地獄の八番目。▽仏教語。八大地獄とは、仏教で説かれているさまざまな地獄の中でも最も有名な八つの地獄のこと。等活とうかつ黒縄こくじょう衆合しゅごう叫喚きょうかん大叫喚・焦熱しょうねつ大焦熱・無間の八つをいう。「無間」は間断のないこと。「間」は「げん」とも読む。
むりなんだい【無理難題】
理屈に合わない無理な注文。実現がとうてい不可能な要求。簡単に解決するのが難しい問題。▽「無理」は理由が立たないこと。道理が立たないこと。「難題」は簡単に解決できない問題、言い掛かりの意。
ゆいがどくそん【唯我独尊】
この世で、自分ほど偉いものはいないとうぬぼれること。釈迦しゃかが生まれたときに七歩歩き、一方で天を指し、他方で地を指して唱えたという言葉と伝えられる。この世の中で自分より尊いものはいないという意味。▽「天上天下てんげ唯我独尊」の略。「唯我」はただ自分のみということ。「独尊」は自分だけが一人尊いということ。
ようわいき【用和為貴】
仲よくすることが、最も大切であるということ。人と人とが和合することの重要性をいう語。▽一般に「和わを用もって貴とうとし(貴たっとし)と為なす」と訓読を用いる。また「用」は「以」に同じ。聖徳太子が定めた「十七条憲法」の第一条にある有名な語。
りゅうとうげきしゅ【竜頭鷁首】
天子や貴人の乗る船。また、立派な船。竜の彫り物や鷁の頭を船首・船側につけた船。風流を楽しむ船。▽「鷁」は水鳥の名。風波に耐えてよく飛ぶところから水難よけとされる。「竜」は「りょう」、「首」は「す」とも読む。
りゅうれんこうぼう【流連荒亡】
遊興や酒色にふけって家庭を顧みず、仕事も放棄して無為な暮らしを送ること。▽「流連」は遊蕩ゆうとうして家に帰らない意。「荒亡」は狩猟や酒色などの遊興にふける意。