ざんねんむねん【残念無念】
とても悔しいさま。悔しくて悔しくてたまらないこと。
しゅしゅたいと【守株待兎】
いたずらに古い習慣やしきたりにとらわれて、融通がきかないたとえ。また、偶然の幸運をあてにする愚かさのたとえ。木の切り株を見守って兎うさぎを待つ意から。▽一般に「株かぶを守まもりて兎うさぎを待まつ」と訓読を用いる。
しょうしんよくよく【小心翼翼】
本来は、慎み深くうやうやしいさまをいう語。転じて、気が小さく、びくびくしているさま。▽「小心」は注意深くする、慎み深いこと。また、気が小さいこと。「翼翼」は慎み深いさま、うやうやしいさま。「翼翼小心よくよくしょうしん」ともいう。
しんけいげんび【身軽言微】
身分や地位が低く、こちらの言い分が重んじられないこと。▽「身軽」は身分が軽い、身分が低い意。「微」は卑しいこと。身分が卑しいために言葉が軽んじられること。「身み軽かるくして言げん微いやし」と訓読する。
じょうこしゃそ【城狐社鼠】
君主や権力者のかげに隠れて、悪事を働く者のたとえ。城や社という安全なところに巣くって、悪さをするきつねやねずみの意から。▽「城狐」は城に棲すむきつね。「社」は土地神を祭るやしろ。「社鼠城狐しゃそじょうこ」ともいう。
ずかんそくねつ【頭寒足熱】
頭部を冷たく冷やし、足部を暖かくすること。また、その状態。▽「頭寒」は頭部を冷やすこと。「足熱」は足を暖める意。このようにすると健康によいとされる。
せっしやくわん【切歯扼腕】
はなはだしく怒り、非常にくやしく思うことの形容。▽「切歯」は歯ぎしり、歯をくいしばること。「扼腕」は自分の腕を握りしめること。
せんげんばんご【千言万語】
非常にたくさんの言葉。また、たくさんの言葉を話すこと。さらにくどくどと言うこと。▽「千」「万」は数の多いことを示す。「言」「語」はともに言葉のこと。
たいきばんせい【大器晩成】
大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。大人物は遅れて頭角を現すということ。才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いる。▽「大器」は偉大な器量をもつ人。「晩成」は多くの時間を費やして成就すること。
とっこかまくび【独鈷鎌首】
論争好きの歌人。六百番歌合の時、顕昭(けんしょう)が独鈷を手に持ち、寂蓮(じゃくれん)が鎌首のように首をもたげて論争したのを、女房たちが「例の独鈷鎌首」とはやしたところからいう。