そしたいよう【麤枝大葉】
大ぶりな枝がまばらに伸びていて、葉が大きいこと。文章が、細かい技巧や規則に走らず、ゆったりとしていること。大まかで、風格があること。
そしゃはくば【素車白馬】
白い車と白い馬の意で、中国で葬儀に用いられた車馬のこと。▽「素車」は飾りがなく、着色を施さない車。白木の車。「白馬」は「素車」を引く白い馬。降参するときや罪をわびるとき、死を覚悟していることを示すために用いられる例もあった。
そしゅそさん【粗酒粗餐】
安物の酒と粗末な食事のこと。客に出す料理や酒を謙遜けんそんしていうことば。
そせいらんぞう【粗製濫造】
いい加減な作り方の質の悪い製品を、むやみやたらに数多く作ること。▽「粗製」は粗末な作り方、「濫造」は無計画に大量に物を作ること。「濫」は「乱」とも書く。
そんこうえいせつ【孫康映雪】
苦労して勉学に励むことのたとえ。苦学すること。▽「映雪」は雪明かりで書物を照らす意。晋しんの孫康が雪明かりで読書したこと。車胤しゃいんとともに「蛍雪之功」の故事で知られる。『蒙求もうぎゅう』の一句。
そんしゃさんゆう【損者三友】
交際して損をする三種の友人のこと。うわべだけの不正直な(便辟べんぺき)人、誠実さのない(善柔ぜんじゅう)人、口先だけ達者な(便佞べんねい)人を友とするのは害であるということ。
ぞうとうろび【蔵頭露尾】
自分では完全にかくれて人に見えないようにしているつもりでも、証拠や弱点などが気付かぬうちに外にあらわれてしまっていること。頭かくして尻かくさず。
ぞうはんむどう【造反無道】
謀反を起こして、道理にはずれること。▽「造反」は体制に反抗して決起すること。「無道」は道理にはずれた行為をすること。
ぞうはんゆうり【造反有理】
体制に逆らうには道理があるということ。▽「造反」は謀反のこと。多く体制に追いつめられて起こす反乱をいう。毛沢東が革命戦争中に用いた言葉。のち文化大革命のときに、紅衛兵がスローガンの一つとして用いた。
ぞくたんだんちょう【続短断長】
過不足のないように物事を調整すること。また、天性をないがしろにして無用な調整をすること。▽「続」は継ぎ足すこと。短いものを継いで、長いものを断ち切り、ほどよく整えるという意。「短たんを続つぎ長ちょうを断たつ」と訓読する。「断長続短だんちょうぞくたん」ともいう。