きゅうとうぼくしゅ【旧套墨守】
古いしきたりや方法などを固く守ること。また、古いしきたりなどにとらわれて融通のきかないこと。▽「旧套」は古いしきたりや形式・方法。また、ありきたりのやりかた。「墨守」は固く守ること。
けいがいのちき【傾蓋知己】
一度出会っただけで、昔からの友人のように親しくなることのたとえ。
こじょうらくじつ【孤城落日】
勢いが衰えて助けもなく心細いさま。孤立して援軍のない城が、沈もうとする夕日に照らされている光景。▽「孤城」は孤立して援軍の来ない城のこと。「落日」は西に沈む夕日。
ごかのあもう【呉下阿蒙】
いつまでたっても、全く進歩のないつまらない人のたとえ。また、無学な人のたとえ。呉の蒙さんの意から。▽「呉下」は呉の国の中。呉の地方にいる意。「阿」は相手を親しみを込めて呼ぶのに名前の上につける接頭語。「阿蒙」は蒙さんの意。ここでは中国三国時代呉の孫権そんけんに仕えた呂蒙りょもうのこと。「旧きゅう阿蒙」ともいう。
さんじゅうろくけい【三十六計】
昔の兵法にあった三十六のはかりごと。多くの計略。転じて、どんな策を講ずるよりも、逃げることが一番の策であるということ。逃げるが勝ち。
しちじゅうこき【七十古稀】
七十歳の高齢に達するまで、長く生きるということは、昔からまれであるとうたった杜甫とほの詩から。「人生じんせい七十しちじゅう、古来こらい稀まれなり」の略。
じだいさくご【時代錯誤】
時代の異なるものを混同して考えること。また、考え方や行動などが時代の流れに逆行していて合わないこと。時代遅れ。アナクロニズム。▽「錯誤」は、たがう、誤ること。
じゅうねんひとむかし【十年一昔】
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。十年という年月を区切りとして、それ以前は昔のように思われるということ。
せんこふえき【千古不易】
永遠に変化しないこと。価値などが長年にわたり変化しないこと。▽「千古」は太古、遠い昔。また、そのときから現在に至るまでの長い時間。「不易」は変化しないこと。「易」を「えき」と読むときは変わる、変化するの意。
どくしょしょうゆう【読書尚友】
書物を読んで、昔の賢人を友人とすること。▽「尚」は過去にさかのぼる意。