はくぶんやくれい【博文約礼】
広く学び、その知識を礼によって集約すること。広く書物を読んで見識を高め、それを礼を基準にして締めくくりをつけ、実践すること。孔子が唱えた学問の指針。▽「博文」は広く学問を修めること。「文」は書物・学問。「約」は締めくくる、まとめること。
はくへきのびか【白璧微瑕】
白い珠たまのわずかなきずの意から、立派な人物や物にあるわずかな欠点。
ばんこんさくせつ【盤根錯節】
物事が複雑に入り組んで、解決しがたいことのたとえ。また、ある勢力がはびこって取り除きがたいたとえ。▽「盤根」は曲がりくねった木の根。「錯節」は入り組んだ木の節ふしの意。「盤」は「槃」とも書く。
ひんぼりこう【牝牡驪黄】
物事は外見にとらわれず、その本質を見抜くことこそ重要であるというたとえ。また、めすとおす、黒色と黄色を見まちがえること。
ふううんげつろ【風雲月露】
詩興を催す自然の風物のこと。また、実際の生活には役に立たない自然の風物を詠んだだけの詩文のこと。詩文が花鳥風月を詠んで技巧にのみ流れ、社会や人心に何の益もないのをそしった語。▽「風」「雲」「月」「露」は詩歌の題材で、自然の風物。
ふうせいかくれい【風声鶴唳】
おじけづいて、わずかなことにも恐れおののくことのたとえ。▽「風声」は風の音。「鶴唳」はつるの鳴き声。わずかな物音にもおびえるたとえ。「鶴唳風声かくれいふうせい」ともいう。
ふしゃくしんみょう【不惜身命】
仏道のために身も命も惜しまないこと。身や命をささげて惜しまないこと。身を顧みないこと。▽仏教語。「不惜」は惜しまないこと。
ふしゃちゅうや【不舎昼夜】
昼も夜も休まない。時間の経過とともに物事がたえず推移すること。
ふちあんない【不知案内】
知識や心得がなく、実情や様子が分からないこと。▽「不知」は知らないこと。「案内」は事情、様子をよく知っていること。
ふへいふまん【不平不満】
ある物事や状態に対して、心持ちが穏やかでなく満ち足りないさま。