がいだせいしゅ【咳唾成珠】
口から出たせきやつばきでさえ珠玉になるという意から。①一言一句が尊重されるほど、権勢が盛んなさま。②一言一句が美しく、詩文の才能に恵まれているさま。
きょくすいりゅうしょう【曲水流觴】
屈曲した小川の流れに杯を浮かべ、それが自分の前を流れ過ぎてしまわないうちに詩歌を作り、杯の酒を飲むという風雅な遊び。もと陰暦三月三日(また、上巳じょうしの日)に行われた風習。▽「曲水」は曲折した小川の流れ。「觴」は杯の意。中国晋しん代、王羲之おうぎしが、会稽かいけいの蘭亭らんていで文人を集めて催したものが有名。「流觴曲水りゅうしょうきょくすい」ともいう。
きんしんしゅうこう【錦心繡口】
詩や文章を書く才能にすぐれていることのたとえ。また、そういう人をほめたたえるときにいうことば。
ぎんぷうろうげつ【吟風弄月】
自然の風物や景色を題材にして詩歌を作ること。
げんけいはくぞく【元軽白俗】
唐の時代の詩風は軽薄で卑俗であるということ。
こうえんばんじょう【光焰万丈】
詩や文章などの内容が雄大で力強いさま。
こうかほうぎん【高歌放吟】
あたりかまわず大きな声で詩歌などを歌うこと。▽「高歌」は大声で歌うこと。「放吟」はあたりかまわず歌うこと。
こうきんげきせき【敲金撃石】
詩や文章の音の響きやリズムが美しいことのたとえ。
せいどんかっぱく【生呑活剝】
他人の書いた詩や文章を盗用すること。また、他人のことばをそのまま受け売りすること。融通の利かない意でも用いられる。
せんぺんいちりつ【千篇一律】
作られた多くの文章や芸術作品などが、どれも同じ調子や体裁で変わりばえのしないこと。転じて、どのようなことでも機械的に一つのマニュアルに従って処理して、融通がきかないこと。また、平凡で何の特徴もないこと。▽「千篇」は数多くの詩文のこと。「一律」はすべて同じ調子で変化がないこと。「篇」は「編」とも書く。