さんうんきょうう【桟雲峡雨】
山中のかけ橋のあたりに漂う雲と、谷あいに降る雨。▽「桟」はかけ橋。険しい場所に、丸太や藤蔓ふじづるなどで組んでかけた橋。「峡」は山と山の間の谷。
さんこうごじょう【三綱五常】
儒教で、人として常に踏み行い、重んずべき道のこと。▽「三綱」は君臣・父子・夫婦の間の道徳。「五常」は仁・義・礼・智ち信の五つの道義。
しきそくぜくう【色即是空】
現世に存在するあらゆる事物や現象はすべて実体ではなく、空無であるということ。▽仏教語。「色」はこの世のすべての事物や現象。「空」は固定的な実体がなく空無であること。
しちほのさい【七歩之才】
文才に恵まれていること。また、すぐれた詩文を素早く作る才能があること。
しっこうゆうよ【執行猶予】
法律で、刑の判決を受けた者に対し、一定期間(=一年以上五年以下)その刑の執行をのばし、その期間を事故なく過ごしたときは刑の言い渡しはなかったものとする制度。
しでんいっせん【紫電一閃】
事態の急激な変化の形容。研ぎ澄まされた剣をひと振りするとき、一瞬ひらめく鋭い光の意から。▽「紫電」は研ぎ澄まされた剣をひと振りするときにひらめく鋭い光。「一閃」は一瞬のひらめき。さっとひらめくこと。
しゅうちてってい【周知徹底】
広くすみずみまで、きちっと知れわたらせること。▽「周」はあまねくの意。「周知」は広く知れわたっていること。
しょうじんかんきょ【小人閑居】
教養もなくつまらない人間は、ひとりで暇でぶらぶらしていると、悪いことをしがちであるということ。
しょうそくえいきょ【消息盈虚】
移ろい行く時間の流れ。生と死や盛衰が繰り返されて変化し続けていくこと。時の移り変わり。
じきしょうそう【時期尚早】
その事を実行するには、まだ時が早過ぎること。また、そのさま。▽「尚早」は、なお早い、まだその時期ではないの意。