《「恰 (あたか) も好 (よ) し」の意で、ちょうど似つかわしいさまが原義。形がちょうどよいというところから、姿・形の意にも転じた》
1 外から見た事物の形。姿。また、身なり。「髪の—を直す」「殴る—をする」「はでな—で出かける」
2 人に対して恥ずかしくない姿・形。整った形。体裁。「びりでは—が悪い」「—をつけて歩く」
4 (年齢を表す語に付いて)年齢がだいたいそのくらいであること。ちょうどその年くらいのようすであること。「四十—の男」
1 ふさわしいこと。似つかわしいこと。また、そのさま。「—の夫婦」「手土産に—な(の)品」
2 値がちょうど手ごろなこと。また、そのさま。「—な値段」
出典:青空文庫
・・・なり違っていたが、背恰好はよく似寄っていた。その上定紋は二人とも・・・ 芥川竜之介「或敵打の話」
・・・両手をひろげるような恰好で押寄せて来るのでした。泳ぎの上手なMも・・・ 有島武郎「溺れかけた兄妹」
・・・を泳ぎ廻ったりした。郭公が森の中で淋しく啼いた。小豆を板の上に遠・・・ 有島武郎「カインの末裔」