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辞書
1 「やる」「おくる」の、その対象を敬っていう謙譲語。上位の人に差し上げる。献上する。「貢ぎ物を—・る」
2 動作の対象への敬意を失い、「やる」「おくる」をからかっていう。「あだ名を—・る」
3 形だけある地位に就けて、敬意を払ったことにする。祭り上げる。「会長に—・って口出しをさせない」
4 その動作を受ける人を主として、尊敬語として用いる。
㋐「飲む」「食う」の尊敬語。召し上がる。
「壺なる御薬—・れ」〈竹取〉
㋑「着る」の尊敬語。お召しになる。
「御袴着のこと、一の宮の—・りしに劣らず」〈源・桐壺〉
㋒「乗る」の尊敬語。お乗りになる。「乗り給ふ」より敬意が強い。
「女御殿、対の上は一つに—・りたり」〈源・若菜下〉
5 (補助動詞)動詞の連用形に付いて謙譲の意を添え、その動作の及ぶ相手を敬う。…申し上げる。…さしあげる。「御神体を移し—・る」「よろしく願い—・ります」
1 人を通して、差し上げる。差し上げさせる。
「小さき人して—・れたれば」〈かげろふ・中〉
2 使いの者を参上させる。使いを差し上げる。
「惟光を—・れ給へり」〈源・若紫〉
出典:デジタル大辞泉(小学館)
出典:青空文庫
・・・おん身におん礼をなし奉る。流人となれるえわの子供、おん身に叫びを・・・ 芥川竜之介「おぎん」
・・・て、御身に願いをかけ奉る。……御身の憐みの御眼をわれらに廻らせ給・・・ 芥川竜之介「黒衣聖母」
・・・ 吉助「われら夢に見奉るえす・きりすと様は、紫の大振袖を召させ給・・・ 芥川竜之介「じゅりあの・吉助」
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