がだ-てんそく【画蛇添足】
無用で不必要なものをつけ足すこと。
余計なもの。また、
無用なものをつけ足してしくじること。蛇の絵を描いて、蛇にはない足をたし描く意から。▽略して「
蛇足だそく」ともいう。「蛇」は「じゃ」とも読む。「蛇
へびを画
えがきて足
あしを添
そう」と
訓読する。
- 出典
- 『戦国策せんごくさく』斉策せいさく
- 類語
- 為蛇画足 為蛇添足 妄画蛇足
- 故事
- 昔、楚そに祭りをする者がおり、その使用人たちに大杯の酒を振る舞ったことがあった。この酒は数人で飲めば足りず、一人で飲めば余るくらいであったから、使用人らは相談して、蛇の絵を最初に描き上げた者が酒を飲むことになったが、最初に描き上げた者が調子に乗って足まで描いていたところ、他の者が描き上げ「蛇には足がない」と言い、酒を飲んでしまった。最初に描き上げた者は、余計なことをしたばかりに酒を奪われてしまったという故事から。